長野県麻績村(おみむら)へ移住した理由
僕が長野県の麻績村に移住したのは、妻の実家がこの村にあったからです。
当時、何の仕事をしようかと調べていると、「地域おこし協力隊」という制度が目にとまりました。
そのとき募集されていたのは、伝統工芸と農業。
僕は「人生の中でやったことがないことに挑戦してみたい」という思いから、まずは伝統工芸の道を選びました。
しかし、面接でこう言われます。
「伝統工芸では、食べていけないかもしれません」
将来性を考えた結果、僕は農業の道に進むことになりました。
農業経験とNPO法人の立ち上げ
農業については、妻の実家でりんごやお米作りを手伝った経験がありました。
ちょうどその頃、地域おこし協力隊でも農業のNPO法人を立ち上げようとしているタイミングだったんです。
またその頃の僕は、ネットビジネスで思うように稼げず、自信をなくしかけていた時期でもありました。
だからこそ、田舎暮らしという選択肢が、ひとつの希望の光に見えたんです。
山あいの村へ導いた想い
- 自然の中でもっと人間らしい暮らしがしたい
- 子どもたちに、広い空と土の匂いを感じさせてあげたい
- 自分たちで作った野菜を食べたい
そんな想いが、僕たち家族をこの山あいの村へ導いてくれました。
地域おこし協力隊の給料と生活
地域おこし協力隊としての給料は、手取りで月13万円ほど。
独身時代、20代のバイトで月19万円くらい稼いでいた僕にとって、13万円で暮らしていけるのか少し不安もありました。
でも、この制度には大きなメリットがありました。
- 村の軽トラックを貸してもらえる
- ガソリンカード付き(ただし遠出には申請が必要)
- 空き家を無料で貸してもらえる
これらのおかげで、金銭的な負担はかなり軽減されました。
僕たちが暮らした空き家について
貸してもらった家は、1970年代か80年代築のものでした。
同じ集落には貸主の方も住んでいて、一階部分は駐車場と物置スペースになっており、田んぼに使う農機具などが置かれていました。
目の前には、水路が流れていて、自然の音が日常のBGMでした。
空き家のメリットとデメリット
【メリット】
- とにかく広い!
- 当時は妻と僕、そして長女の3人暮らしでしたが、部屋は6つくらい
- トイレは新品に交換(簡易水洗式のぼっとん便所)
- 夏は涼しくてクーラーいらず
【デメリット】
- 前の住人の残留物が多く、最初は片付けと掃除ばかり
- 断熱材なしのため、冬はとにかく寒い
- ヤフオクで灯油ストーブを3台購入
キッチンはプロパンガス、お風呂は灯油式のボイラー。灯油は自分で補充する必要があり、常に残量チェックが欠かせませんでした。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
「環境が変われば、自分も変われる。」
小さな一歩が、未来の大きな変化につながります。あなたの人生にも、あたたかい風が吹きますように。
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