映画を観終わったあと、
「あれ、タイトルなんやったっけ?」
ってなること、たまにある。
でも逆に、
内容の“感覚”だけが妙に残り続ける映画もある。
**『アルビノ』**は、まさにそんな作品やった。
🟨この記事はこんな人におすすめ!
- シュールで説明しにくい映画が好き
- 人間関係の歪さを描いた作品に惹かれる
- 正解が用意されていない映画を楽しめる
- 「なんか引っかかる映画」が好き
※ 明るくスカッとした映画を求めてる人には不向き。
🎬 ざっくり言うと、かなり変わった関係性の物語
物語の中心にいるのは、
- 強い束縛の中で生きている女子高校生
- その状況を見て「放っておけない」と感じる、配管工として働く女性
この二人の関係が、
ゆっくり、でも確実に近づいていく。
ただしこの映画、
「これは恋愛です」とか
「これは正義です」と
はっきり言ってくれへん。
🤔 助けたい気持ちは、善意なのか?
観ていてずっと引っかかるのが、
「助けたい」という気持ちの正体。
相手のためなのか。
それとも、自分の感情を満たすためなのか。
境界線がずっと曖昧なまま進んでいくから、
観る側も落ち着かへん。
でも、その落ち着かなさこそが、
この映画の面白さでもある。
🌀 恋愛?それとも略奪?答えは用意されてない
この映画は、
関係性をきれいに整理しない。
恋愛と呼ぶには危ういし、
略奪と言い切るほど単純でもない。
登場人物たちはみんな、
少しずつ歪んでいて、
少しずつ必死で、
少しずつ自分勝手。
だからこそ、
誰かを一方的に責める気にもなれへん。
🎭 正しい人が出てこない映画
『アルビノ』には、
「この人が正解」という存在がいない。
誰もが不完全で、
誰もが何かを抱えている。
観ていて気持ちよくはないけど、
妙にリアル。
この“居心地の悪さ”を
面白いと感じるか、
しんどいと感じるかで、
評価はかなり分かれると思う。
🧠 タイトルは忘れても、空気は残る
ストーリーを説明しろと言われると、
正直ちょっと困る。
でも、
- 変な間
- 静かな違和感
- 誰にも共感しきれない感じ
こういう空気だけは、
しっかり記憶に残る。
だから、
「なんか面白かったな」
という感想だけが先に残る映画やと思う。
⚠️ 観る人は選ぶ。でも、刺さる人には刺さる
この映画は、
万人向けではない。
でも、
- 人間関係のグレーさ
- 善意と欲の境目
- 説明されない感情
こういうものに興味がある人には、
忘れられへん一本になる可能性がある。
📝 まとめ:シュールさを楽しめる人向けの映画
『アルビノ』は、
分かりやすい映画ではない。
でも、
分からなさを楽しめる人にとっては、
独特の魅力がある。
タイトルは忘れてしまっても、
「あの感じ、なんやったんやろ」
と後から思い出す。
そんなタイプの映画やった。
🔁追記:束縛から解放されたのに、なぜ彼女は泣いたのか
物語の終盤、
あれだけ束縛されていたはずの女の子が、
いざその環境から離れた瞬間、
泣いてしまう。
この場面、
正直めちゃくちゃ引っかかった。
普通に考えたら、
「やっと自由になれた」
「これから新しい人生が始まる」
そう思ってもおかしくない。
でも彼女は、
安心した顔じゃなく、
取り残されたみたいな表情で泣く。
🤔 解放=幸せ、とは限らへんのかもしれへん
このシーンを見て思ったのは、
人は必ずしも“正しい環境”を求めてるわけちゃう
ってこと。
束縛は確かに苦しい。
でもその中には、
- 慣れてしまった日常
- 歪んでいても「居場所」と感じていた感覚
- 自分の存在を強く意識してくれる誰か
そういうものも、
一緒に含まれてたんかもしれへん。
それを一気に失った時、
自由より先に
喪失感が来たとしても、不思議じゃない。
❤️ 女の子は、誰のことを求めてたんやろ
正直に言うと、
配管工の女性の気持ちは、まだ理解しやすい。
「助けたい」
「連れ出したい」
「ここから救いたい」
でも、
女子高校生の気持ちは、最後まで分からへん。
それがこの映画の
一番しんどくて、
一番リアルなところやと思う。
もしかしたら彼女は、
誰かに“自由”を与えてほしかったんやなくて、
**誰かに“必要とされてる感覚”**を
求めてただけなんかもしれへん。
🧠 それでも残る疑問
「もしかして、
お父さんのことを
本当は好きやったんかな…」
この疑問が浮かぶのも、
自然やと思う。
でもこの映画は、
そこをはっきり答えとして出さへん。
愛情なのか、
依存なのか、
恐怖なのか、
それとも全部が混ざった感情なのか。
観る側に、
考え続ける余白を残したまま終わる。
🎬 分からなさが、後から効いてくる映画
このラストを見たあと、
「スッキリした」
とは絶対にならへん。
でも、
「なんやったんやろ、あの涙」
って、あとから何度も思い出す。
『アルビノ』って、
答えをくれる映画やなくて、
引っかかりを置いていく映画なんやと思う。
それがしんどい人もおるやろうけど、
この違和感を
「面白い」と感じる人には、
かなり強く残る一本になる。
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