映画には、
派手で分かりやすい感動をくれる作品もあれば、
静かに心の奥をつついてくる作品もある。
**暗闇から手をのばせ**は、
まさに後者の映画やった。
正直、
題材だけ見ると人を選ぶと思う。
でも観終わったあと、
「これは大切な映画やったな」と
自然に思えた一本やった。
🟨この記事はこんな人におすすめ!
- 社会の片隅を描いた映画が好き
- 派手な感動より、静かな余韻が残る作品が好き
- 「仕事の価値」について考えさせられる映画を観たい
- 見えにくい役割に光を当てる作品に惹かれる
※ テンポの良い娯楽映画を求めている人には不向き。
🎬 この映画が描いているのは「欲」ではなく「孤立」
この映画を語る時、
どうしても表面的な設定が先に注目されがちやけど、
本質はそこじゃない。
描かれているのは、
社会の中で孤立している人たちと、
その孤立に寄り添おうとする人たちの姿。
誰かに迷惑をかけたくない。
拒否されたくない。
人としてちゃんと扱われたい。
そういう、
言葉にしにくい気持ちが
ずっと画面の奥に流れている。
🌱 光は当たりにくいけれど、重要な役割
この映画を観て強く感じたのは、
描かれている仕事が
とても重要なのに、ほとんど光が当たらない役割やということ。
誰かの生活を支える仕事。
誰かの存在を肯定する仕事。
でもそれは、
表に出ることも少なく、
評価も語られることも少ない。
この映画は、
そういう仕事の価値を
声高に主張するわけでもなく、
淡々と描いている。
そこが逆に、
誠実に感じた。
🧠 「制度」や「立場」を考えさせられる映画
観ながら、
「この仕事って、社会の中でどう扱われてるんやろ」
と考えさせられた。
本来、
人が生きるうえで必要な支えなのに、
個人の善意や覚悟に
委ねられすぎている気もする。
介護や福祉と同じように、
社会全体で支える視点が
もっとあってもええんちゃうか。
この映画は、
そういう問いを
観る側にそっと投げてくる。
🎥 映画としては、とても静か
演出は控えめで、
感情を大きく揺さぶる音楽も少ない。
でもその分、
登場人物の表情や間が
心に残る。
説明しすぎないからこそ、
観終わったあとに
自分なりに考える余白がある。
⚠️ 万人向けではないけれど、忘れにくい
正直、
誰にでもおすすめできる映画ではない。
でも、
こういう作品があること自体に
意味があると思う。
世の中には、
語られにくい仕事や役割が
たくさんある。
『暗闇から手をのばせ』は、
そういう場所に
そっと手を伸ばした映画やと思う。
📝 まとめ:静かに価値を問いかけてくる一本
この映画は、
答えを教えてくれない。
ただ、
「それって本当に必要な仕事じゃないのか」
と問いを残してくれる。
派手な感動はないけど、
観たあとに
少しだけ世界の見え方が変わる。
そんなタイプの映画が好きな人には、
きっと心に残る一本やと思う。
🔁追記:ホーキング青山さんの存在感が、この映画を現実に引き戻す
この映画を観ていて、
強く印象に残ったのが
**ホーキング青山**の存在やった。
演技というより、
そのままそこに生きている人みたいな感覚。
作られたキャラクターというより、
現実の延長線に
たまたまカメラが置かれているような、
そんなリアルさがあった。
正直、
ちょっと笑ってしまう瞬間もある。
でもそれは馬鹿にするとかやなくて、
**「人ってこうやんな」**っていう自然な可笑しさ。
🎭 うまい役者、というより「信じられる人」
感情を大きく動かす演技ではないけど、
嘘がない。
その場にいる理由が分かる。
そこに存在していることを
疑わなくて済む。
この映画みたいに、
テーマが繊細で、
下手に作り込むと嘘っぽくなりそうな作品では、
この「信じられる感じ」が
めちゃくちゃ大事やと思う。
🕊️ もう新しい姿が観られへんと思うと、やっぱり残念
あとから
ホーキング青山さんが
すでに亡くなっていると知って、
正直かなり残念やった。
もっといろんな役で、
いろんな場面で
この人を観てみたかったな、って思う。
派手な主演じゃなくても、
こういう映画の片隅で、
現実をそっと支える役として
まだまだ観たかった。
🎬 この映画が「現実の話」に見えた理由
『暗闇から手をのばせ』が
フィクションやのに
どこか現実の話みたいに感じたのは、
こういう存在感の積み重ねやと思う。
ホーキング青山さんのような人が
画面の中にちゃんといることで、
この映画は
「遠い世界の話」じゃなくなる。
静かやけど、
確実に印象を残す。
そんな役者さんやった。
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