家の中の寒さ対策と暮らしの工夫
寒さ対策としてガラスに断熱効果のあるシートを貼ってみましたが、正直あまり効果はありませんでした。
理由は単純。家が隙間だらけだから。昔の家なので仕方ないですが、その分夏は本当に快適なんです。
それから、家が広すぎて電気のスイッチの場所が分からないという問題もありました。
そこで、人感センサー付きの電球をネットで購入。ホームセンターだと結構高かったので、ネットの方が安くて助かりました。
田舎の夜は本当に真っ暗。夜、家に入るのはちょっとした勇気が必要ですが、帰ってきた瞬間にパッと電気がつくとホッとするものです。
僕たちの場合は、田舎暮らしがしたいとはいえ、電気のない生活を求めていたわけではありません。
やっぱり便利なものは使いたい派なんです。
ディープな田舎暮らしをする移住者たち
移住者の中には、昔ながらの暮らしを徹底的に再現したい人もいました。
たとえば、鶏や鹿を自分でさばいたり、中には罠にかかったアナグマを食べる女の子たちも。
ちなみに地元の人でもアナグマを食べる人はあまりいません。
裏山で採れた破竹(はちく)
借りていた家の裏は少し竹藪になっていて、そこで破竹(はちく)がよく採れました。
破竹とは、タケノコの一種で、細長くて柔らかく、アクが少ないのが特徴です。採ってすぐに料理するととても美味しいです。
季節になると破竹の食べ放題状態で、たくさん食べました。食べすぎたせいか、今ではちょっと飽きてしまいました(笑)。
移住者の中には野草に詳しい子もいて、それらを食材として活用していて、ご飯代がかなり浮いていたと思います。
田舎と野生動物との関係
鹿肉は運が良ければただでもらえることがあります。
猟友会の人たちは年々減っていて、限界を迎えていると言われています。
それでも山に入って鹿をある程度駆除しないと、農作物への被害が大きいため必要な活動です。
撃った鹿はしっぽだけ持ち帰ることで「駆除した証拠」になるそうで、肉は食用にすることもあります。
協力隊の仲間が猟友会に同行し、罠にかかった鹿にとどめを刺す話をしてくれました。
「目を見てはいけない」「痛がっている様子を見ると辛くなる」など、生々しい話を聞く中で、命の重みを強く感じたそうです。
できるだけ苦しませない方法もあるらしいのですが、その村では昔から受け継がれたやり方で行っていたそうです。
僕はというと、さすがにその現場には立ち会えず、すでに捌かれた鹿肉をいただく側でした。
味は普通のお肉と変わらなかったけれど、毛がついていたので少し生々しく感じました。
妻は「気持ち悪い」と言っていましたが、「あんた田舎の娘でしょうが!」とツッコミを入れたくなりました(笑)。
畑とバーベキューの思い出
借りていた家の隣には小さな畑があり、「自由に使っていいよ」と言ってもらえたので、すぐにいろいろ植えてみました。
仲間の協力隊と一緒に畑を耕し、「収穫した野菜でバーベキューしよう!」と盛り上がったのがいい思い出です。
都会に住んでいた人間にとって、無農薬・無肥料の野菜は憧れです。
田舎ではそれが本当に簡単に手に入るというのが、何よりの魅力でした。
最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます。
「便利と自然、どちらかじゃなくて、どちらも取り入れる暮らし方だってある。」
完璧じゃなくても、自分たちらしい暮らしを、少しずつ見つけていけばいいんだと思います。
コメントを残す