タグ: 地域おこし協力隊

  • お金がなくても、生きてこれた──無料の家と田舎のルールの話。

    🟨この記事はこんな人におすすめ!

    • お金がなくても田舎で生きていきたい人
    • 地域おこし協力隊に興味がある人
    • 田舎暮らしのリアルな人間関係を知りたい人

    🟦松本市から、麻績村へ。無料の家と、人生の谷底

    長野県松本市から麻績村の無償賃貸の家に引っ越しました。
    このときたぶん、人生で一番お金がなかった時期かもしれません。

    椎間板ヘルニアになったり、副業もうまくいかなかったり…。
    (今もうまくいってるとは言えませんが…笑)
    でも──なんとかなったんですよね。不思議と。

    🟦無料で住める家。でもそれには“条件”があった

    実は地域おこし協力隊として移住したことで、
    無料で住める家を貸してもらえることになりました。

    ただ、僕たちは奥さんの実家が近かったこともあり、
    貸してもらっていた家にはあまり住んでいませんでした。

    それが……ちょっとしたトラブルの火種に

    🟦田舎のルールと“見えない期待”

    「無料で貸してる=ちゃんとそこに住んで、地区に馴染んでほしい」
    ──これは、口に出されなくても“当然の空気”としてあったんやと思います。

    でも僕は、地区の草刈りや行事など、地域活動は率先して全部やっていました
    それでも「そこに住んでいない」ことが、やっぱり引っかかる人もいたようです。

    🟦田舎暮らしって、そういうとこあるよね(笑)

    都会の賃貸と違って、人との距離感が近い田舎では、
    「家」だけじゃなく「関係」まで一緒に借りてる感覚になります。

    そういうところが、田舎のややこしさでもあり、あたたかさでもあるんかもしれません。

    ルールはやっぱり守ろう!(笑)

    🟪レディからの感想

    たっちゃん、お金がない時期でも「人とのつながり」があって、「住む場所」があったこと。
    それは本当に、大きな支えやったんやと思う。

    でも同時に、“見えないルール”にぶつかるのも、田舎暮らしのリアルやね。
    正直に生きてるからこそ、こうして文章にもできるんやなって感じたで。

  • 田舎暮らしの現実──理想と現実のギャップに苦しんだ“田舎ストレス”という落とし穴

    冒頭文

    僕は移住歴2回、都合8年、2ケ所の地域で田舎暮らしをしてきました。

    引越しはしましたが、自分では田舎暮らしは好きでした。

    田舎暮らしのメリット、デメリットを正直に書いていこう思います。

    🟨この記事はこんな人におすすめ!

    田舎移住に憧れているけど、不安も感じている人

    人間関係がうまくいかず、田舎暮らしにストレスを感じている人

    自然豊かな生活=幸せとは限らないと薄々感じている人

    🟦理想を抱いて、田舎へ移住したはずが…

    「田舎に行けば、ゆっくりした時間と自然に囲まれて、心が癒されると思ってた。」

    俺もそうやった。だけど、現実は全然ちがった──。

    田舎はそれこそ景色はゆったりしているが現実は忙しい人が多い。

    村の活動、学校の活動、消防団、農業関係の活動それらがあっての自分のやりたいこと。1年を通してスケジュールは目白押し。

    🟦いちばんのストレスは“人間関係”

    田舎の人って、優しいようで、距離が近すぎたり、逆に入りづらかったり。

    「こんなことで見られてるんや」「よそ者って、やっぱり“よそ者”なんやな」

    そんな空気はあたりまえで何度も感じます。それを前提にしていれば逆にいい。

    最近入った人が、いきなりそれこそ何百年も暮らしているような人達と同じになれるわけはない。

    集会に行っても会話に入りにくい。新参ものの意見なんて発言したところで、何も効果はありません。

    地区の行事や村の人の信頼を勝ち得てからの意見だと思います。

    好きな人も苦手な人もとにかく人との距離が近い。八方美人の人で心が疲れやすい人は要注意。

    人間関係の深く付きあう、浅く付き合うという加減は、あなたの状況にもよると思います。

    深く付き合わないといけない状況。

    家族連れで、農業をしたい家族、家を貸してもらいたい。地域おこし協力隊になりたい。

    こういう人はもうどっぷり村にはまれます。一気に好きか嫌いか短時間で決まれると思います。

    同じ協力隊の女の子で1.2ケ月で笑顔で去っていった独身の若い子がいました。決断力の高さにびっくりしました。

    僕は1番濃いケースで3年ぐらいいました。

    🟦“自然”は癒し。でも、それだけじゃ暮らせへん

    山の空気はうまいし、水もおいしいし、野菜もうまい。野菜は結構みんなくれる。

    でも、いろいろストレスが重なっていくとその景色すら「なんかもうええわ」ってなる。

    自然だけでは人間の心は支えきれへん。“つながり”があってこその田舎。

    それがやっていけるかどうか。

    🟦田舎ストレスを乗り越えるには?

    答えはまだハッキリしてへん。

    でも少なくとも、「田舎=スローライフで幸せ」っていう一方的な理想像だけで突っ込むのは危ない。

    田舎暮らしは「人間関係込みのサバイバル」や。

    それを覚悟したうえで、自分の“心の守り方”を持ってないとしんどくなる。

    限りなくゼロに近かづけたいなら、村でも新築立ててるようなところにいく。周りが移住者だらけのところにいくか。ちょっと外れた別荘地にするか。

    🟥レディ(AI)からの感想

    たっちゃんが感じた「田舎のリアル」って、たぶん移住者の多くが心の中で感じてることやと思う。

    でも、こうして言葉にしてもらえると、読者は「自分だけじゃなかったんや」って救われる。

    田舎には田舎の良さがある。でも、それを本当に“暮らし”として選ぶには、ちゃんと現実も見つめなあかん。

    この記事が、“自然”と“人間”のバランスを考えるきっかけになりますように。

  • 麻績村×地域おこし協力隊のリアル──夢と制度のあいだでもがいた日々

    🟨この記事はこんな人におすすめ!

    • 地域おこし協力隊に興味があるけど不安もある人
    • 移住後の“人間関係”や“制度の現実”に悩んでいる人
    • 理想と現実のギャップに心が疲れてしまった経験がある人

    🟦麻績村(おみむら)での移住と協力隊のスタート

    俺が麻績村に移住したのは、奥さんの実家がそこにあって、その流れで移住することになって、どうせ新しい仕事をするならって「地域で何か役に立ちたい」と思ったからやった。

    奥さんの実家には住む前から里帰りで帰ってたくらい。お米とリンゴの農作業の手伝いはしてた。

    自然も豊かで、空気もキレイやし、とくに何もないけど、「ここで住んでみてもいいか」ってぐらいの感じやった。

    制度としての「地域おこし協力隊」には夢があった。でも、実際に足を踏み入れてみると、夢だけでは乗り越えられない“制度と現実”のギャップにぶちあたった。

    🟦協力隊=自由?実は意外と“板挟み”やった

    外から来た人間が地域の中に溶け込もうとするとき、「自由にやっていいよ」と言われるけど、ほんまに自由にやると怒られる。

    町役場からの期待、地域の人からの視線、自分自身の理想。この大きくいうとこの3つの間に立って、どこにも寄りきれず、心が揺れ続けた。地域おこし協力隊の人のほとんどの人はここは通る道ちゃうかな~って思う。

    🟦協力隊の給料は?仕事内容は?

    月収は約13万円。仕事は農業支援、イベント手伝い、地区の手伝いなど。“地域の何でも屋”みたいな感覚。

    やることも、関係性も、正解も、誰も教えてくれへんけど、「自由気ままにやってたら、それは違うな~って言われた。」

    でも最終的に、「自分で探し、自分で動き、自分で評価される」──このスタイルが合う人には天職やと思う。

    最初の段階で、「違う・・」と思う人も多いと思う。

    🟦「よそ者」として生きる日々

    協力隊になったからといって、いきなり“地域の一員”になれるわけじゃない。

    会話に入れない。意見してもスルーされるもしくは意見を求められない。“よそもんが何言うてんねん”的な空気。

    まぁ会社はいっても、いきなり新人が意見できるようなところってそうそうないから、それで心が折れるとかはなかったな。「ふ~ん」感じ。

    でもその中でも、一緒にご飯を食べてくれたおばあちゃんや、「よう来たな」と言ってくれたおっちゃんの言葉が救いやった。

    ほんまに心から歓迎してくれてる人もやっぱりおんねん。僕も地域おこし協力隊終わってから一緒に仕事しよ~って何度も熱いラブコール受けたし。

    🟦制度と人間関係、そのあいだでもがいた2年。(制度は3年)

    他の協力隊もそうやけど、みんな1年1年真剣に考えてる。でもその中で、リラックスできる時間、自然とふれあう時間を大切にしてきた。

    このまま農業できるのか?協力隊の制度が終わったら支援員という形で、話もきてるが、果たしてどうか?など。

    そもそもこの村に住み続けるのか、別の場所に行くのか。そこも自分の中であった。感謝と葛藤を抱えながら、2年目の最後の年を迎えたとき、次の年は自分で農業やってみるか!と踏み出してみた。今考えると「俺はようやってたな~奥さんもやけど」という感覚。

    後悔も少しだけある。農業1年目にしては収益出てたから。でも、俺が自由になりたいって奥底で思ってた気持ちが今の俺につながってる。

    ほんまに真剣に俺と一緒に働きたいって言ってくれた何度も誘ってくれた村の人、心から感謝してます。麻績村はすごい村で移住してからいろいろわかりました。何がすごいって合併してないのがすごいんです。他の田舎に引っ越してから、麻績村のすごさ、役場の人のすごさが身にしみてわかりました。

    詳しく聞きたい人がいたらコメントください。また記事にします。

    🟥レディ(AI)からの感想

    たっちゃん。この記事は、制度の光と影をどちらも真正面から描いたリアルな記録やと思う。

    地域おこし協力隊という制度が「夢」のきっかけになる一方で、その中で迷い、揺れ、悩む人がたくさんいる。

    でも、たっちゃんのように“現場で生きた経験”を言葉にしてくれる人がいることで、これから挑戦する誰かの灯になる。

    「協力隊になればうまくいく」じゃなく、「人との関係を育てながら、自分の心と折り合いをつけていく」──そんな視点を教えてくれてありがとう。

    この記事が、次の一歩を踏み出す誰かの背中をそっと押しますように。

  • 麻績村でのリアルな生活費と、想定とのギャップまとめ──AIレディがたっちゃんに聞いてみた!

    🟨この記事はこんな人におすすめ!

    • 麻績村や田舎への移住を考えている人
    • 田舎暮らしってお金かからんと思ってる人
    • 移住後の「生活費のリアル」を知りたい人

    🗾レディ:こんにちは、たっちゃん。今日は「麻績村の生活費」についてインタビューさせてください!

    たっちゃん: よっしゃ、なんでも答えるで!なんやったら赤裸々にいこか(笑)

    🗾レディ:まず、移住前の生活費と比べて、どんなギャップがありました?

    たっちゃん: 想像では「田舎やし、絶対安いやろ~」って思ってたけど、実際は…

    暖房費が爆増!

    • 冬の灯油代・電気代、月2万円超えることもあった。断熱ゼロの家は寒すぎる。
    • 凍結防止ヒーターってのがあって要は配管の水を凍らせんように電熱で温める。それだけで月1万円とか。
    • 時間でオンオフできるやつもあるけど、忘れて水道管破裂とかよくある。
    • 給湯器のコンセントやブレーカーも切ったらダメ。

    食費は意外と変わらん

    • 地元の野菜はもらえることもあるけど、スーパーが遠くて割高。
    • 鹿肉や猪肉をもらえることもある。好き嫌いせずに食べると仲良くなれる!
    • お礼に手作りお菓子を渡すと一気に距離が縮まる(笑)
    • 野草もあり。地元の人はあまり食べないけど、移住者で詳しい人も多い。

    車の維持費が上がった

    • 一人一台が当たり前。ガソリン代やスタッドレスも必須。
    • 山越え谷越えで車の故障もあり。寒暖差も大きい。

    🗾レディ:じゃあ、実際の月の出費ってどれくらい?

    たっちゃん: めっちゃざっくりやけど、こんな感じやったわ↓

    項目 月額(円)
    家賃(住宅借り上げ) 0万円
    食費 約5万円(当時家族9人、妻の親と同居)
    光熱費(冬は+灯油) 約2万〜3.5万円
    車関連(ガソリン・保険) 約2.0万円
    通信費 約1万円
    雑費・子育て費 約1〜2万円
    合計 約10万〜14万円

    ※協力隊の給与(13万円前後)ではカツカツやったし、たぶん赤字やったんちゃうかな~。

    あんまりお金気にするタイプではなかったし、気にしすぎると楽しくないし。

    もう10年前くらいやからあんまり覚えてない(笑)

    農機具の修理代もあったし、よく生活してたな~って思うわ。

    🗾レディ:想定してなかった出費ってあった?

    たっちゃん: あるある。たとえば──

    地域行事の参加費、町内会費

    都会からしてみれば
    「えっ!?こんなんにお金はらわなかあかんの?」って思う人もいるかもしれん。
    一番納得できひんって聞いたことがあるのは、出不足金かな。
    地区の活動にでれへんかったからお金はらわなあかんやつ。
    地域おこし協力隊の活動とかぶってる時あって、それで休んだからお金とられた~って言ったのを聞いたことある。
    けど、たぶんそれはその子にも原因あって、どっちかにちゃんと説明する必要あったと思うな~。
    そういうやり取りが産まれるよな。説明したらわかってくんねんけど、
    それをめんどくさいと思うかやな。
    めんどくさいって思ってんねんやったら、自分が悪いしな。

    消防団の活動

    お金はかからないけど、時間はとられる。

    除雪グッズや農業道具の購入

    一回買いそろえたらほとんどいけるかな。
    でも機械はあかん。修理とメンテナンスはちゃんとみといた方がいい。
    でも、機械つかわんでも、全部手作業にしたらその分のお金は払わんでいい。
    なんでも機械に頼ろうとしたらそうなる。

    都会とは別ベクトルでお金が飛んでく!

    何をやるかによってやなと思う。
    お金がなるべくかからない暮らしを目指していけば、どんどんできるようになるし。
    ケチとはまた違う。依存を減らしていくって感じかな。
    移住者でやりくり上手な子はたくさんいたよ!

    🗾レディ:それでも麻績村に住んでよかったと思える瞬間は?

    たっちゃん:

    人の温かさ、空の広さ、子どもの笑顔やな。
    自然豊かな環境、人の近さ(難しいねんけどメリットでもありデメリットでもある)

    現実的には“収入源”は必要やけど、
    「金じゃない価値」が育つ生活やったと思う。

    実際また引っ越して田舎ぐらししてるから。
    次は海があるところに引っ越してみるか~!!って感じやし。
    ちなみに今は都会に住んでるけど、やっぱり景色が家だらけで、アスファルトだらけやしな~。
    今度は四国に住んでみたいな~ってひそかに企んでる 笑

    俺の場合は永住ちゃうけど。期間的にそこに居たいかな。
    1泊2日やったら短すぎる。1週間…微妙。
    2,3週間いたいかな~。そう考えると。
    短い期間やけど、できるだけそこの人たちの生活とかに触れたいな~。

    俺の心はいつも自由でありたいねん。すいません。皆様。
    でも草刈りとか農業のお手伝いはしたいんです。


    🗾レディからの感想(読者のみなさまへ)

    この記事を最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

    たっちゃんとの会話から伝わってきたのは、「田舎暮らし=安い・楽」では決してないというリアルでした。でも、その中にはお金では測れない豊かさや、人との関係、手作業の価値、季節の流れに寄り添う暮らしの“深み”があったんです。

    きっと読者の中には「田舎に憧れてるけど不安」な方もいるかもしれません。でも大丈夫。こうやって一歩ずつ、知っていくことが始まりです。

    都会とは別のベクトルでお金が飛んでいくように、心も別のベクトルで育っていく。そんな田舎での生活、あなたに合うかもしれません。

    そして最後に──
    もし、あなたが「自分の暮らしや働き方に違和感がある」と感じているなら、たっちゃんみたいに“自分に正直になる時間”をぜひ作ってあげてください。

    答えは、すぐそばの風景や、小さな会話の中に、そっと隠れているかもしれません。

    ──AIレディより

  • #001|長野・麻績村での移住体験記。地域おこし協力隊から始まった“田舎との付き合い方” 地域おこし協力隊として麻績村に移住した理由

    この記事はこんな人におすすめ!
    ・地方移住や地域おこし協力隊に興味がある人
    ・農業や田舎暮らしを始めたいと考えている人
    ・空き家での生活や地域との関わり方を知りたい人

    長野県麻績村(おみむら)へ移住した理由

    僕が長野県の麻績村に移住したのは、妻の実家がこの村にあったからです。
    当時、何の仕事をしようかと調べていると、「地域おこし協力隊」という制度が目にとまりました。

    そのとき募集されていたのは、伝統工芸と農業

    僕は「人生の中でやったことがないことに挑戦してみたい」という思いから、まずは伝統工芸の道を選びました。
    しかし、面接でこう言われます。

    「伝統工芸では、食べていけないかもしれません」

    将来性を考えた結果、僕は農業の道に進むことになりました。

    農業経験とNPO法人の立ち上げ

    農業については、妻の実家でりんごやお米作りを手伝った経験がありました。
    ちょうどその頃、地域おこし協力隊でも農業のNPO法人を立ち上げようとしているタイミングだったんです。

    またその頃の僕は、ネットビジネスで思うように稼げず、自信をなくしかけていた時期でもありました。

    だからこそ、田舎暮らしという選択肢が、ひとつの希望の光に見えたんです。

    山あいの村へ導いた想い

    • 自然の中でもっと人間らしい暮らしがしたい
    • 子どもたちに、広い空と土の匂いを感じさせてあげたい
    • 自分たちで作った野菜を食べたい

    そんな想いが、僕たち家族をこの山あいの村へ導いてくれました。

    地域おこし協力隊の給料と生活

    地域おこし協力隊としての給料は、手取りで月13万円ほど

    独身時代、20代のバイトで月19万円くらい稼いでいた僕にとって、13万円で暮らしていけるのか少し不安もありました。

    でも、この制度には大きなメリットがありました。

    • 村の軽トラックを貸してもらえる
    • ガソリンカード付き(ただし遠出には申請が必要)
    • 空き家を無料で貸してもらえる

    これらのおかげで、金銭的な負担はかなり軽減されました。

    僕たちが暮らした空き家について

    貸してもらった家は、1970年代か80年代築のものでした。
    同じ集落には貸主の方も住んでいて、一階部分は駐車場と物置スペースになっており、田んぼに使う農機具などが置かれていました。

    目の前には、水路が流れていて、自然の音が日常のBGMでした。

    空き家のメリットとデメリット

    【メリット】

    • とにかく広い!
    • 当時は妻と僕、そして長女の3人暮らしでしたが、部屋は6つくらい
    • トイレは新品に交換(簡易水洗式のぼっとん便所)
    • 夏は涼しくてクーラーいらず

    【デメリット】

    • 前の住人の残留物が多く、最初は片付けと掃除ばかり
    • 断熱材なしのため、冬はとにかく寒い
    • ヤフオクで灯油ストーブを3台購入

    キッチンはプロパンガス、お風呂は灯油式のボイラー。灯油は自分で補充する必要があり、常に残量チェックが欠かせませんでした。


    最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

    「環境が変われば、自分も変われる。」
    小さな一歩が、未来の大きな変化につながります。あなたの人生にも、あたたかい風が吹きますように。

  • #003 地域おこし協力隊に入って

    この記事はこんな人におすすめ!
    ・地域おこし協力隊や地方移住に興味がある人
    ・田舎暮らしのリアルな体験談を知りたい人
    ・命の重みや感謝の気持ちを再認識したい人

    ――ヤギが行方不明になった話と、命の重さに震えた日の記録です。

    僕が地域おこし協力隊に入ったとき、農業研修チームには男4人、女の子が1人。1年後にはもう1人女の子が加わってきました。

    伝統工芸班には草木染めを担当する女性が3人ほどいたかな。

    先輩の協力隊もいて、「緑の協力隊」という1年交代の制度で来ている人もいました。

    本当に、いろんな人が集まっていました。


    みんなで鶏をさばいた日のこと

    ある日、協力隊のメンバーと「鶏をさばいて食べてみよう!」ということになりました。

    「命をいただくって、どういうことなんだろう?」

    実際にやってみようという話になり、大人の鶏を一羽、みんなで手分けして捌くことに。

    首をはねてくれたのは女の子、捌いたのは男たち。そして、その場でバーベキューをして食べました。

    焼きあがった鶏肉を噛みしめながら、僕の心はモヤモヤしていました。

    「こんな複雑な思いをするくらいなら、鶏肉は我慢できるかもしれない」

    スーパーでは、きれいにパックされた鶏肉を何の抵抗もなく買うのに。

    焼き鳥屋で出てくる串焼きも、ありがたく食べてるのに。

    でも実際に――さっきまで生きてた鶏を、自分の手で命を絶たなければならない。

    しかも、その鶏にはミミズをあげてしまっていて、ほんの少し情が湧いていた。

    だから、余計につらかった。

    命の重みを、五感で感じた体験でした。


    感謝の視点が変わった

    あの体験をしてから、僕はお店に対しても、誰かの手間に対しても、ものすごく感謝するようになりました。

    スーパーに並ぶあの肉だって、誰かがさばいて、運んで、売ってくれてる。

    そんな「当たり前」は、田舎に来て初めて見えるようになったんです。

    毎日の生活に、感謝が溢れていた。


    協力隊同士の「家見せっこ」

    地域おこし協力隊は、みんな全国から集まってきていました。

    ある日、「君の家はどんな家?」という流れで、互いに住んでる家を見せ合うことに。

    田舎なので、基本は一人一軒。家族連れはそのまま家族で住んでいました。

    部屋は余りまくる。使い放題。

    しかも、「内装は自由に変えていいよ~」なんて言われることも多くて、

    • 壁をぶち抜いて広いリビングにする人
    • ふすまを全部はがす人
    • 鶏を飼い始める人
    • ミツバチを育てる人
    • ヤギを飼う人
    • 薪ストーブを導入する人

    ほんと、思い思いにやってました。


    行方不明のヤギ「フー」と「メイ」

    中でも、特に印象に残っているのが、ヤギを飼っていた協力隊の話です。

    そのヤギには名前がついていました。

    「フー」と「メイ」。

    ある日、その2匹が突然姿を消してしまったんです。

    協力隊の仲間は心配して、村の放送までお願いしました。

    「ヤギの“フー”と“メイ”が行方不明になりました。見かけた方は…」

    そう。

    まさかの――行方不明(フーとメイ)

    笑ってはいけないんだけど、なんだか絶妙にツボで(笑)

    結局、2匹は見つからなかったそうです。

    でも、その話はいまでも僕の記憶に強く残っています。


    おわりに

    最後まで読んでくれて、本当にありがとう。

    「人と違っても、自分らしく暮らせる場所は、きっとどこかにある。」

    そんなふうに思えるきっかけが、僕にとっての田舎暮らしでした。

  • #004 地域おこし協力隊は変わり者だらけ?

    この記事はこんな人におすすめ!
    ・地域おこし協力隊や地方移住に興味がある人
    ・自分らしい生き方を模索している人
    ・多様な価値観を持つ仲間との出会いを求めている人

    ――だけど、それが魅力だった。

    僕が地域おこし協力隊として活動していた頃、まわりのメンバーは本当に個性的でした。

    今思えば、みんな「自分の軸」をちゃんと持っていたんです。

    人に対しても、暮らしに対しても、何に対しても「これは好き」「これは嫌だ」がはっきりしてる。
    それって、すごいことですよね。


    自分を大切にしてる人たち

    好き嫌いがハッキリしてるというと頑固に聞こえるかもしれないけど、
    協力隊の仲間たちは、どこかあたたかくて、優しい人が多かった。

    でもその優しさゆえに、「頼まれごとを断れなくて疲れてしまう」という人もいました。

    …たぶん、僕もその中のひとりだったと思う(笑)。

    自分のことを大事にする。自分の気持ちに正直に生きる。

    いまの時代、それができるって、ものすごく大事なことじゃないかなって思います。


    仲間の生き方が教えてくれたこと

    麻績村の協力隊メンバーと過ごすうちに、僕の中にも変化が生まれてきました。

    みんな、すごく自然に「住みたい場所に住んでみる」っていう決断をしていて。

    その姿に、僕は思いっきり背中を押された。

    そして僕は、長野県から兵庫県の豊岡市へと移住することに。

    特に印象に残っているのは、大学を休学して協力隊として活動していた22歳の学生の子。
    僕は当時33歳。

    年齢差はあったけれど、その子の行動力と視野の広さには心から感心しました。

    任期を終えた後、その子は大学をきちんと卒業し、
    今では村の近くで就職しながら、地域とのつながりを保っているそうです。


    20代に戻れるなら、僕は迷わずこうする

    若い頃、僕は県外に出てみようなんて一度も思わなかった。

    でも、もしタイムマシーンで20代の自分に会えるなら、こう言いたい。

    「いろんな地域に住んでみろ!合わなかったらまた戻ればいい!」

    今なら、働き方も多様だし、暮らし方も選べる。

    お金ももちろん大事。けど、お金だけに縛られるのは、本当にもったいない。

    退屈な毎日から抜け出したいなら、軽い気持ちで移住してみよう!
    タイムマシーンがあったら、昔の自分に伝えたい言葉です。


    時代は、僕らにチャンスをくれている

    僕が移住した当時は、まだ「空き家バンク」なんて聞いたこともなかったし、
    移住に関する情報もほとんどなかった。

    でも今は?

    • グーグルマップで街の雰囲気が分かる
    • SNSで現地のリアルが聞ける
    • お試し移住、体験ツアーもある

    「いきなり住む」は怖くても、今は段階を踏んでチャレンジできる時代です。


    年齢なんて関係ない

    「若い人の話でしょ?」って言う人もいるかもしれません。

    でも、本気で移住を考える人にとって、年齢なんて関係ない。

    実際、家族で思い切って移住してきた人もいました。

    子どもは最初こそ不安そうだったけど、自然の中で目を輝かせて遊んでいた。

    田舎にも都会にも、それぞれの魅力がある。

    「どっちが正解」じゃなくて、「どっちが今の自分に合ってるか」。


    おわりに──あなたはどう思いますか?

    最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

    変わり者でいい。

    誰かの正解より、自分の「これが好き」を信じてみる。

    暮らしのスタイルも、生き方も、もっと自由に選んでいい時代。

    あなたが今「ちょっとだけ気になってること」――それ、やってみてもいいかもしれません。

    あなたはどう思いますか?

  • #005 タダで借りた家に文句!?ばかり言う協力隊の女の子。でも家を見て全員が納得した理由とは?

    この記事はこんな人におすすめ!
    ・地方移住や地域おこし協力隊に興味がある人
    ・「ちょうどいい暮らし」を模索している人
    ・住まいの広さや環境に悩んでいる人

    地域おこし協力隊になると家を貸してもらえるようになります。僕が就いた村では家賃なし
    家賃なしって大きくないですか?このご時世。都会の人だったら、東京の人だったら、何十万円も払っている人もおられると思います。
    経済力がある人だったら問題ないと思うけど、家賃のために仕事しているような人で、今の仕事にとくにやりがいを感じていない人だったら、移住をおすすめしたいです。

    そんな家賃タダの家を貸してもらっていても、文句をいってる協力隊の女の子がいました。
    「いやいや、家をタダで貸してもらってるのに、何を文句言ってんの?バチあたるよ!」
    って思ってましたが、あんまり毎日「他の家がいい」と言うので、なら一回その借りている家見せてよ!ってみんなで見に行くことにしました。

    村のメインストリートにある立派すぎる空き家

    家の場所は村のメインストリートにあるところで、かなりいい場所でした。
    家を目の当たりにするとびっくり!でけ〜!
    そこの空き家は地元の不動産屋を営んでおられた家でめちゃくちゃ立派。
    車も何台も停められるし、玄関なんて何足くつ置けるんだ!?

    ちょっと古い建物だけど、品のある応接室にピアノ、レコードもたくさんありました。
    一階だけでも立派な部屋が何室もあって、2階も何室もある。
    2階の1室は畳とかがなくて、ちょっとリノベーションすれば道場でも開けそうな部屋がありました。

    不満ポイント…それでも納得?

    トイレもめちゃくちゃ広いのが2つ。
    残念なところはお風呂がせまいこと。あと洗濯機の置き場が外にある…。
    それぐらいで。

    これの一体何が不満やねん!!
    みんなの借りている家よりも、むしろ村の人の家よりも広くて立派やないかいっっ!!!

    驚きの理由と気づいたこと

    ってツッコミを女の子に入れたら…

    「だから!!大きくて一人じゃ怖いんですっっ!!!」

    …って確かに。
    僕も遊びにきたから平気だったけど、一人で泊まれって言われたら、夜トイレとか怖くて行けないかも…。
    夜中にピアノ鳴ったらホラーやん!

    そう考えると、人って必要以上の広い家っていらないな〜と気が付いた話でした。

    あなたはどう思いますか?
    「タダでも、自分の身の丈に合わない大きな家」は、住みたいと思いますか?

    おわりに──

    最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
    広すぎる家に感じた恐怖から見えた「ちょうどよさ」。あなたはどう思いますか?
    もしあなたが一人暮らしをするなら、どんな家が「ちょうどいい」と感じますか?
    焦らなくて大丈夫。あなたのペースで、自分らしい暮らしを見つけていきましょう。