――だけど、それが魅力だった。
僕が地域おこし協力隊として活動していた頃、まわりのメンバーは本当に個性的でした。
今思えば、みんな「自分の軸」をちゃんと持っていたんです。
人に対しても、暮らしに対しても、何に対しても「これは好き」「これは嫌だ」がはっきりしてる。
それって、すごいことですよね。
自分を大切にしてる人たち
好き嫌いがハッキリしてるというと頑固に聞こえるかもしれないけど、
協力隊の仲間たちは、どこかあたたかくて、優しい人が多かった。
でもその優しさゆえに、「頼まれごとを断れなくて疲れてしまう」という人もいました。
…たぶん、僕もその中のひとりだったと思う(笑)。
自分のことを大事にする。自分の気持ちに正直に生きる。
いまの時代、それができるって、ものすごく大事なことじゃないかなって思います。
仲間の生き方が教えてくれたこと
麻績村の協力隊メンバーと過ごすうちに、僕の中にも変化が生まれてきました。
みんな、すごく自然に「住みたい場所に住んでみる」っていう決断をしていて。
その姿に、僕は思いっきり背中を押された。
そして僕は、長野県から兵庫県の豊岡市へと移住することに。
特に印象に残っているのは、大学を休学して協力隊として活動していた22歳の学生の子。
僕は当時33歳。
年齢差はあったけれど、その子の行動力と視野の広さには心から感心しました。
任期を終えた後、その子は大学をきちんと卒業し、
今では村の近くで就職しながら、地域とのつながりを保っているそうです。
20代に戻れるなら、僕は迷わずこうする
若い頃、僕は県外に出てみようなんて一度も思わなかった。
でも、もしタイムマシーンで20代の自分に会えるなら、こう言いたい。
「いろんな地域に住んでみろ!合わなかったらまた戻ればいい!」
今なら、働き方も多様だし、暮らし方も選べる。
お金ももちろん大事。けど、お金だけに縛られるのは、本当にもったいない。
退屈な毎日から抜け出したいなら、軽い気持ちで移住してみよう!
タイムマシーンがあったら、昔の自分に伝えたい言葉です。
時代は、僕らにチャンスをくれている
僕が移住した当時は、まだ「空き家バンク」なんて聞いたこともなかったし、
移住に関する情報もほとんどなかった。
でも今は?
- グーグルマップで街の雰囲気が分かる
- SNSで現地のリアルが聞ける
- お試し移住、体験ツアーもある
「いきなり住む」は怖くても、今は段階を踏んでチャレンジできる時代です。
年齢なんて関係ない
「若い人の話でしょ?」って言う人もいるかもしれません。
でも、本気で移住を考える人にとって、年齢なんて関係ない。
実際、家族で思い切って移住してきた人もいました。
子どもは最初こそ不安そうだったけど、自然の中で目を輝かせて遊んでいた。
田舎にも都会にも、それぞれの魅力がある。
「どっちが正解」じゃなくて、「どっちが今の自分に合ってるか」。
おわりに──あなたはどう思いますか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
変わり者でいい。
誰かの正解より、自分の「これが好き」を信じてみる。
暮らしのスタイルも、生き方も、もっと自由に選んでいい時代。
あなたが今「ちょっとだけ気になってること」――それ、やってみてもいいかもしれません。
あなたはどう思いますか?