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  • #001|長野・麻績村での移住体験記。地域おこし協力隊から始まった“田舎との付き合い方” 地域おこし協力隊として麻績村に移住した理由

    この記事はこんな人におすすめ!
    ・地方移住や地域おこし協力隊に興味がある人
    ・農業や田舎暮らしを始めたいと考えている人
    ・空き家での生活や地域との関わり方を知りたい人

    長野県麻績村(おみむら)へ移住した理由

    僕が長野県の麻績村に移住したのは、妻の実家がこの村にあったからです。
    当時、何の仕事をしようかと調べていると、「地域おこし協力隊」という制度が目にとまりました。

    そのとき募集されていたのは、伝統工芸と農業

    僕は「人生の中でやったことがないことに挑戦してみたい」という思いから、まずは伝統工芸の道を選びました。
    しかし、面接でこう言われます。

    「伝統工芸では、食べていけないかもしれません」

    将来性を考えた結果、僕は農業の道に進むことになりました。

    農業経験とNPO法人の立ち上げ

    農業については、妻の実家でりんごやお米作りを手伝った経験がありました。
    ちょうどその頃、地域おこし協力隊でも農業のNPO法人を立ち上げようとしているタイミングだったんです。

    またその頃の僕は、ネットビジネスで思うように稼げず、自信をなくしかけていた時期でもありました。

    だからこそ、田舎暮らしという選択肢が、ひとつの希望の光に見えたんです。

    山あいの村へ導いた想い

    • 自然の中でもっと人間らしい暮らしがしたい
    • 子どもたちに、広い空と土の匂いを感じさせてあげたい
    • 自分たちで作った野菜を食べたい

    そんな想いが、僕たち家族をこの山あいの村へ導いてくれました。

    地域おこし協力隊の給料と生活

    地域おこし協力隊としての給料は、手取りで月13万円ほど

    独身時代、20代のバイトで月19万円くらい稼いでいた僕にとって、13万円で暮らしていけるのか少し不安もありました。

    でも、この制度には大きなメリットがありました。

    • 村の軽トラックを貸してもらえる
    • ガソリンカード付き(ただし遠出には申請が必要)
    • 空き家を無料で貸してもらえる

    これらのおかげで、金銭的な負担はかなり軽減されました。

    僕たちが暮らした空き家について

    貸してもらった家は、1970年代か80年代築のものでした。
    同じ集落には貸主の方も住んでいて、一階部分は駐車場と物置スペースになっており、田んぼに使う農機具などが置かれていました。

    目の前には、水路が流れていて、自然の音が日常のBGMでした。

    空き家のメリットとデメリット

    【メリット】

    • とにかく広い!
    • 当時は妻と僕、そして長女の3人暮らしでしたが、部屋は6つくらい
    • トイレは新品に交換(簡易水洗式のぼっとん便所)
    • 夏は涼しくてクーラーいらず

    【デメリット】

    • 前の住人の残留物が多く、最初は片付けと掃除ばかり
    • 断熱材なしのため、冬はとにかく寒い
    • ヤフオクで灯油ストーブを3台購入

    キッチンはプロパンガス、お風呂は灯油式のボイラー。灯油は自分で補充する必要があり、常に残量チェックが欠かせませんでした。


    最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

    「環境が変われば、自分も変われる。」
    小さな一歩が、未来の大きな変化につながります。あなたの人生にも、あたたかい風が吹きますように。

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