『ブラッサム』脚本家は誰?原作の有無と制作陣を紹介

朝ドラ『ブラッサム』を見て、「脚本を書いているのは誰?」「宇野千代の小説が原作なの?」と気になった人もいるのではないでしょうか。

『ブラッサム』の脚本を担当するのは、櫻井剛さんと小松與志子さんです。原作はなく、作家・宇野千代さんの人生をモデルに再構成したオリジナルの物語として制作されています。

実在の作家がモデルになっているため、その人の代表作を映像化したドラマだと思うかもしれません。しかし、宇野千代さんが書いた小説と、主人公・葉野珠の物語は区別する必要があります。

この記事では、二人の脚本家の経歴と過去の作品、原作と実話モデルの違い、そして『ブラッサム』を支える制作陣を紹介します。

『ブラッサム』の脚本家は櫻井剛と小松與志子

『ブラッサム』の作品情報には、「作」として櫻井剛さん、小松與志子さんの名前が掲載されています。NHK出版のドラマ・ガイドでも、二人が作として紹介されています。

脚本家名前の読み方主な執筆作品
櫻井剛さくらい・つよし『マルモのおきて』『あなたのブツが、ここに』『ブギウギ』など
小松與志子こまつ・よしこ『全力離婚相談』『そろばん侍 風の市兵衛』『うつ病九段』など

確認元:NHK出版|『連続テレビ小説 ブラッサム Part1』著者情報

なお、制作発表時の2025年の記事では、櫻井剛さんの名前が掲載されていました。その後の作品情報では小松與志子さんも記載されています。記事の日付によって掲載内容が異なるため、初期の発表だけで脚本家を一人と判断しないようにしたいですね。

二人の名前があることは確認できますが、全体の構成や各回の執筆をどのように分担しているかまでは、今回確認した資料では分かりません。名前の掲載順から、担当範囲や立場の違いを推測することも避けたいところです。

櫻井剛はどんな脚本家?『ブギウギ』にも参加

櫻井剛さんは、1977年生まれ、茨城県出身の脚本家です。NHK出版のプロフィールでは、2001年に脚本家としてデビューしたことが紹介されています。

主な執筆作品には、『マルモのおきて』『ビギナーズ!』『ミス・パイロット』『表参道高校合唱部!』などがあります。

NHKでは、夜ドラ『あなたのブツが、ここに』や、連続テレビ小説『ブギウギ』、特集ドラマ『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』などを担当しています。

朝ドラを見てきた人にとっては、『ブギウギ』の脚本に参加していたという点が、今回の作品に興味を持つ入り口になりそうです。

ただし、過去に担当したドラマと『ブラッサム』では、主人公も時代も異なります。同じ脚本家だから同じ展開になる、同じ人物像が描かれると決まっているわけではありません。

むしろ、知っている作品の脚本家が、今回はどんな人物の言葉を書くのか。そこを比べながら見ると、俳優やあらすじとは違う楽しみ方ができますね。

制作発表で語った、幸せを描くことへの思い

制作発表の会見で櫻井剛さんは、主人公が花を咲かせるまでには、出会いや別れ、困難があることに触れています。また、ドラマを書くことや視聴者に見てもらうことを通じて、生きるうえでの幸せのヒントを見つけられる作品にしたいという思いを語っています。

出典:NHK財団・ステラnet|制作発表時の櫻井剛コメント

ここで気になるのは、幸せを簡単なものとして説明していないところです。夢に向かって進む主人公でも、人との関係や生活の問題まで、すべて都合よく整うとは限りません。

何かを成し遂げた場面だけでなく、その途中で珠が何を迷い、誰とぶつかるのか。そうした時間にも目を向けたくなるコメントです。

成功したら、悩みが全部なくなるわけやないんよな。だからこそ、結果だけでは語れない人物を、どんな会話や選択で描いていくのかが気になります。

小松與志子は、テレビ・映画・ラジオ・舞台で活動する脚本家

小松與志子さんは大阪市生まれの脚本家です。NHK出版の紹介では、テレビドラマに加えて、映画、ラジオドラマ、戯曲など、幅広い分野で執筆していることが分かります。

主な作品として、テレビドラマ『全力離婚相談』『そろばん侍 風の市兵衛』『うつ病九段』、映画『宣戦布告』、戯曲『山本周五郎の妻』、ラジオドラマ『晩鐘』『秋のレッスン』などが紹介されています。

プロフィールの確認元:NHK出版公式発表|櫻井剛・小松與志子のプロフィール

作品名を並べると、現代劇だけでなく、時代劇や舞台作品にも関わってきたことが分かります。ただ、そうした経歴から『ブラッサム』の特定の人物や場面を担当したと判断することはできません。

脚本家の経歴は、作品を見るための手がかりにはなりますが、個々の場面の作者を特定する根拠にはならないということですね。

『ブラッサム』は、一人の女性が長い時間を生きる物語です。その中には、仕事だけでなく、家族や恋愛、時代の変化も関わってきます。二人の脚本家が、その幅広い人生をどう一つのドラマとしてつないでいくのかに注目したいところです。

『ブラッサム』に原作はある?宇野千代の作品との関係

『ブラッサム』には、原作として指定された小説はありません。

作品紹介では、実在の人物をモチーフにしながら大胆に再構成し、登場人物名や団体名なども一部変更して、フィクションとして描くことが明記されています。

確認元:ステラnet|『ブラッサム』作品情報と「原作はありません」の説明

そのため、『おはん』や『生きて行く私』などを読めば、ドラマの展開がそのまま分かるという関係ではありません。宇野千代さんの作品は、その人の創作や生き方を知るための資料として向き合うのがよさそうです。

実在の人生を知ることと、葉野珠という主人公の物語を追うこと。その二つを行き来すると、史実とのつながりを楽しみながら、ドラマ独自の描き方にも目を向けられます。

『ブラッサム』の制作陣は?演出・音楽・語りを整理

脚本とともに作品を支えるのが、演出や音楽、語りを担当する人たちです。『ブラッサム』の作品情報には、次の制作陣が掲載されています。

担当名前
作櫻井剛、小松與志子
制作統括村山峻平、櫻井壮一
プロデューサー大野陽平
演出盆子原誠、中泉慧、佐藤玲衣、田中陽児、小林直毅、野田雄介
音楽fox capture plan
主題歌YOASOBI「咲き誇れ」
語り三條雅幸アナウンサー(NHK大阪放送局)

確認元:NHK財団・ステラnet|『ブラッサム』スタッフ情報

脚本家を調べるときは、名前が似ているスタッフにも注意したいですね。「作」の櫻井剛さんと、「制作統括」の櫻井壮一さんは別の人です。

また、劇中の音楽を担当するfox capture planと、主題歌を担当するYOASOBIも、それぞれ異なる役割で参加しています。

脚本と演出は、どう違う?

一般に、脚本は登場人物の会話や行動、場面の流れを文章で組み立てる仕事です。演出は、その脚本をもとに、俳優の芝居や映像、音などを通じて場面を形にしていきます。

たとえば、登場人物が返事をする場面でも、すぐに答えるのか、少し黙ってから答えるのかで、見ている側が感じるものは変わります。言葉そのものに加えて、表情や間、相手との距離も人物の気持ちを伝えます。

ただし、実際の制作ではさまざまな人が関わるため、画面を見ただけで「この間は脚本家の指定」「この表情は演出家の判断」と切り分けられるわけではありません。

『ブラッサム』を見る際にも、印象に残るセリフを脚本の言葉として楽しみながら、それが俳優の声や表情によってどう届くかにも目を向けたいところです。

同じ言葉でも、言い方ひとつで優しく聞こえたり、突き放されたように感じたりするんよな。そこまで含めて人物が立ち上がるのが、ドラマの面白いところだと思います。

綿矢りさは『ブラッサム』の脚本家ではない?

主題歌の情報に登場する綿矢りささんは、ドラマの脚本担当として掲載されている人ではありません。

綿矢りささんが書き下ろしたのは、YOASOBI「咲き誇れ」の原作小説『桜(はな)の命は不滅なり』です。

確認元:The Orchard Japan公式発表|主題歌と原作小説について

整理すると、ドラマの脚本は櫻井剛さんと小松與志子さん、主人公の人生のモデルは宇野千代さん、主題歌の原作小説を書いたのは綿矢りささんです。

作家を描くドラマに、別の作家が主題歌の制作を通じて関わっている。そのつながりは興味深いですが、「原作」という言葉が何を指しているかを確認すると、混同せずに理解できます。

制作陣を知ると、人物の言葉や関係にも目を向けられる

脚本家の経歴を知ったあと、作品を見る際に注目したいのは、珠の周囲にいる人たちにも、それぞれの考えがあるかという点です。

主人公の希望に反対する人物がいたとしても、その理由は、心配なのか、世間体なのか、自分の価値観なのかで違います。理由が分かると、単に主人公を邪魔する人として片づけられなくなることがあります。

もちろん、『ブラッサム』の個々の人物については、本編の描写に沿って考える必要があります。ここで挙げているのは、人物関係を見るための視点です。

珠が自由を求める物語だからこそ、周囲の人が何を守ろうとしているのかも気になります。主人公の願いと相手の事情がぶつかったとき、どんな言葉が交わされるのか。そこには、あらすじだけでは分からない面白さがありそうです。

「珠の気持ちは分かる。でも、相手もそこが不安なんやろな」と感じる場面があれば、どちらか一方だけを応援する見方から、少し広がるかもしれません。

過去作の印象で今回の内容を決めつけず、実際の会話や行動を追う。脚本家を知ることが、その細かな描写に気づく入り口になると、作品を楽しむ幅も広がりますね。

制作について詳しく知りたい人の確認先

最新の作品情報は、NHK『ブラッサム』公式サイトで確認できます。

また、NHK出版の『連続テレビ小説 ブラッサム Part1』は、出版社の案内によると、出演者インタビューや美術の紹介、制作者からのメッセージなどを収録したドラマ・ガイドです。

内容を確認したい場合は、NHK出版の書籍紹介ページが参考になります。

脚本家のコメントを読むときには、制作前に目指していたことと、実際に放送された場面を照らし合わせる楽しみもあります。ただ、コメントにない意図まで、作者の考えとして断定しないようにしたいですね。

まとめ|『ブラッサム』は二人の脚本家によるオリジナルの物語

『ブラッサム』の脚本は櫻井剛さんと小松與志子さんが担当。原作はなく、宇野千代さんの人生をモデルに再構成したフィクションです。

櫻井剛さんは『ブギウギ』『あなたのブツが、ここに』など、小松與志子さんは『全力離婚相談』『うつ病九段』などを執筆してきました。

その脚本を、演出、俳優の芝居、音楽、語りなどが一つのドラマとして届けます。珠が何を選ぶかだけでなく、その選択をどんな言葉や表情で伝えるのかにも注目すると、物語をより細かく楽しめそうです。

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