『会社員』寺田一輝と山岸光に何があった?第1話の職場問題を整理

『会社員』第1話で、寺田一輝と山岸光の間には何があったのか。そして、相談を受けた宮木英理子は、なぜ問題を解決できなかったのでしょうか。

第1話で問題になるのは、先輩社員・山岸の厳しい叱責に苦しむ寺田が、上司の英理子へ助けを求めたことです。寺田はうつ病の診断書を持って相談しますが、英理子はその診断書を処分してしまいます。

つまり、二人の間で起きた職場の問題に、相談を受けた管理職の対応が重なっています。山岸の言動だけでなく、寺田の訴えを会社がどう扱ったのかが、この出来事を整理するうえで重要です。

この記事では、確認できた第1話の出来事と、そこから考えられる職場の問題を分けて説明します。セリフの細かな文言や、確認できていない叱責の内容は補わずに整理します。

※ここから『会社員』第1話のネタバレを含みます。

寺田一輝と山岸光の関係は?

寺田一輝を演じるのは加藤清史郎さん、山岸光を演じるのは小久保寿人さんです。二人は宮木英理子の部下で、寺田にとって山岸は先輩社員にあたります。

人物関係と相談の発端は、TVガイドWebの第1話あらすじで確認できます。放送局から提供された番組情報も、GガイドのNHK番組紹介に掲載されています。

この関係で考えたいのは、職場の先輩と後輩が、必ずしも対等に意見を言い合えるわけではないことです。仕事を覚える立場なら、相手の指摘に疑問があっても、まず自分に問題があるのではないかと考える場合があります。

ただし、寺田が実際にどのような順番で悩んだのか、いつから誰に相談していたのかまでは、今回確認した情報だけでは断定できません。ここでは、山岸の言動に耐えられなくなり、英理子に相談したという点を出発点にします。

第1話で何があった?相談と診断書の扱いを整理

放送後のデイリースポーツの第1話紹介では、山岸から日々厳しい叱責を受けていた寺田が、うつ病の診断書を持って英理子に相談したと報じられています。さらに、英理子が処分した診断書が復元され、机の上に戻ってくる展開も紹介されています。

出来事を整理すると、次の三つの段階があります。

  • 山岸の言動によって、寺田が職場で苦しんでいる。
  • 寺田が診断書を持ち、上司の英理子に相談する。
  • 英理子が診断書を処分し、その対応自体が新たな問題になる。

ここで重要なのは、相談があったことと、相談した人が守られたことを分けることです。上司へ話せたからといって、その後に必要な対応が取られるとは限りません。

寺田の側から考えるなら、相談は、自分だけでは状況を変えられないからこその行動とも受け取れます。そこで訴えの根拠となる書類が処分されると、本人の苦しさより、問題を表に出さないことが優先されたように見えてしまいます。

診断書がなくなっても、寺田が苦しんでいた状況までなくなるわけではありません。第1話の職場問題を考えるとき、この違いは外せないでしょう。

山岸の言動だけでなく、英理子の対応が問われる理由

英理子は、相談を聞いた同僚ではなく、二人の上司です。そのため、この件では「山岸と寺田の関係をどう見るか」に加えて、「相談を受けた立場でどう動くか」が問われます。

第1話の番組紹介では、英理子が常務の安西善之に報告し、自分がよいと信じる対応を取ると説明されています。しかし、本人が適切だと思っていることと、相談者にとって必要な対応は、必ずしも一致しません。

会社の中で話を収めることと、寺田を守ること

ここからは、公開された出来事を踏まえた考察です。

管理職にとって、仕事を予定どおり進めることや、組織内の調整をすることは大切でしょう。ただ、その都合ばかりを優先すると、苦しんでいる部下の問題が「仕事を止める厄介な出来事」として扱われるおそれがあります。

寺田が求めているものと、英理子が収めようとしているものは、同じなのか。そこを考えると、相談場面の見え方が変わります。

寺田の立場では、まず自分が働く環境を変えてほしいのかもしれません。一方、上司が問題の拡大を避けることに意識を向ければ、相談者の願いが後回しになる可能性があります。具体的な希望のすべては確認できませんが、この食い違いは考察できる部分です。

「上に報告したから、もう対応した」というだけでは、相談した側は安心できへんのよな。そのあと自分の置かれている状況がどう変わるのかが、大切になるはずです。

英理子の判断を理解することと、肯定することは違う

英理子は、取締役への昇進を目前にした人物として紹介されています。いまの仕事の成功が、自分の将来につながる立場です。

その状況から、問題を大きくしたくない気持ちが働いた可能性は考えられます。ただし、昇進への思いだけで、彼女のすべての判断を説明できると決めつけることはできません。

それでも、診断書を処分する行動については、寺田の相談をどう扱ったのかという点から考える必要があります。英理子の事情を理解しようとしても、寺田の苦しさを脇へ置いてよい理由にはならないでしょう。

自分の立場を守ろうとする判断が、助けを求めた人の声を小さくしてしまう。その構図が、第1話の職場問題から読み取れます。

この出来事は、山岸を注意すれば終わる話なのか。それとも、訴えを受け取ったあとに何を優先したのかまで問われる話なのか。寺田と山岸の関係を整理するには、英理子の対応も含めて見る必要があります。寺田の相談を「相性の問題」で片づけられない理由

先輩と後輩の間で意見が合わないことはあります。ただ、寺田の相談を、単に山岸との相性が悪かったという話に縮めてしまうと、診断書を持って助けを求めたことの重さが見えなくなります。

今回確認できた第1話の情報では、寺田は山岸の言動に耐えられなくなり、英理子に相談しています。叱責の正確な言葉や回数までは確認できないため、個々の発言について細かく判断することはできません。

それでも、本人が苦しさを訴えたあと、その声がどう扱われたのかは整理できます。相手に悪意があったかどうかを考えるだけでなく、相談した人の置かれている状況に目を向ける必要があるでしょう。

山岸が自分の言動をどう捉えていたのかも、確認した情報だけでは断定できません。「仕事の指導のつもりだった」「寺田を追い詰めようとしていた」と、どちらかの心理を補ってしまうのは避けたいところです。

ここで考えたいのは、指導する側の認識だけで話を終わらせてよいのかということです。仕事を教える行為であっても、受ける側が苦しんでいるなら、どのようなやり取りが続いていたのかを確かめる必要があります。

寺田が相談したことを、弱さとして見ない

寺田の行動は、自分の苦しさを上司に伝え、職場に対応を求めるものです。それを「我慢が足りない」とだけ受け取ると、相談する道そのものが閉じてしまいます。

もちろん、相談したという事実だけで、すべての経緯が分かるわけではありません。寺田と山岸それぞれの言動を確認することは必要です。ただ、その確認と、寺田の訴えを軽く扱うことは別でしょう。

助けを求めた人に、さらに耐えることばかりを求めたらどうなるのか。第1話の相談場面は、そんな問いにもつながります。

「しんどい」と言えたときに、ちゃんと受け取ってもらえるか。そこが分からへん職場では、相談すること自体が怖くなるんちゃうかな。

診断書の処分が、脅迫につながる意味

第1話では、英理子が処分した診断書が復元され、机の上に戻ってきます。放送後の報道で確認できるのは、この書類が英理子の対応を表に出すきっかけになるという展開です。

寺田にとって診断書は、自分の状態を伝えるために持ってきたものです。それが処分されたあと、英理子を追い詰めるものとして戻ってくる。同じ書類でも、置かれた状況によって意味が変わっています。

ここからは考察ですが、英理子が書類を処分することで収めようとした問題が、別の形で彼女自身に返ってきたと読めます。目の前から書類が消えても、対応した事実や、その対応を受けた人の存在までは消えません。

寺田の苦しさを示すための書類が、英理子の立場を脅かす書類になる。この変化に、相談者と管理職の見ているものの違いが表れているように見えます。

ただし、復元した人物の正体や具体的な手順について、ここでは断定しません。寺田と山岸の職場問題を整理することと、脅迫者の全容を解明することは、分けて考える必要があります。

また、英理子の対応に問題があるからといって、脅迫という手段まで正当化できるわけではありません。寺田の訴えをどう扱ったかと、その件を使って英理子に何を要求するかは、それぞれ検討すべき問題です。

寺田と山岸の問題から見える、会社の中での判断

この出来事には、苦しんでいる寺田、言動を問題にされた山岸、相談を受けた英理子という三つの立場があります。さらに、英理子は常務の安西へ報告しています。

そのため、当事者二人の関係だけでなく、組織の中で問題がどのように受け取られたのかも重要になります。誰かに報告された時点で、相談は個人同士のやり取りから、会社としての判断へ広がっていくからです。

ここから考えられるのは、仕事を進めるうえでの都合と、働く人を守るための判断がぶつかる難しさです。目の前の仕事を止めたくないという事情があっても、それによって相談者の苦しさが後回しになれば、問題は残ります。

英理子の立場から見れば、積み上げてきたキャリアを守りたい気持ちは理解できるかもしれません。しかし、寺田の側から見れば、自分の訴えが上司の将来にとって都合が悪いという理由で扱われることになります。

自分やったら、上司にどこまで話せるやろ。相談したあとに何が起きるか分からない怖さまで考えると、寺田の行動を軽く見ることはできなくなります。

第1話の職場問題は、「山岸が厳しい先輩だった」という説明だけでは収まりません。苦しさを伝える人がいて、その声を受け取る立場の人が何を優先したのか。そのつながりを見ることで、英理子の判断が持つ意味も分かりやすくなります。

まとめ|寺田と山岸の問題に、上司の対応が重なった第1話

『会社員』第1話では、寺田一輝が先輩社員・山岸光の厳しい叱責に苦しみ、診断書を持って上司の宮木英理子に相談します。しかし、英理子はその診断書を処分し、のちに復元された書類が彼女の机に戻ってきます。

寺田と山岸の間で起きた問題に加え、助けを求める声を英理子がどう扱ったのかが、第1話の重要なポイントです。

確認できていない叱責の文言や人物の本心を補わなくても、相談者の苦しさと、管理職が守ろうとしたものの違いは考えられます。

会社の中で話が収まったとしても、相談した人が安心して働けるようになったとは限らない。寺田の立場に目を向けると、この出来事で本当に解決すべきだったものは何かという問いが残ります。

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