『猫の恩返し』に登場する、バロンたちの「猫の事務所」。あの小さな建物を、現実でも見られる場所があるのでしょうか。
答えは、愛知県のジブリパークにある「青春の丘」で、猫の事務所を見ることができます。猫サイズで造られた建物の中には、バロンとムタの姿もあります。
ただし、人間が中に入って歩き回る大きさの建物ではありません。小さな室内をのぞき、猫たちの暮らしを眺めて楽しむ展示です。
この記事では、猫の事務所がある場所、建物の造り、バロンとムタを見るときの注目点を、公式情報をもとに紹介します。映画の結末には触れないので、これから作品を見る人も読める内容です。
『猫の恩返し』の猫の事務所は「青春の丘」にある
ジブリパークの公式サイトでは、「青春の丘」を、『耳をすませば』の地球屋やロータリー広場、『猫の恩返し』の猫の事務所などで構成されるエリアとして紹介しています。
『猫の恩返し』を目当てに園内の案内を調べるなら、まず覚えておきたいエリア名は「青春の丘」です。
映画の題名から、猫の国の大きなお城や街並みを想像する人もいるかもしれません。そのため、ここで紹介する展示を具体的に言うと、バロンたちがいる「猫の事務所」という一つの場所になります。
どの場面の世界に出会えるのかが分かっていると、現地で見たいものも探しやすくなりますよね。「バロンがいるのはどこ?」と思ったら、青春の丘の案内図で猫の事務所を確認してみてください。
地球屋と猫の事務所を同じエリアで見られる
青春の丘には、『耳をすませば』の地球屋と、『猫の恩返し』の猫の事務所があります。
この二つが同じエリアにあると知ると、映画のつながりにも目が向きます。大きさも用途も異なる建物が、それぞれの作品への入り口になっているわけです。
ただし、施設について調べる際は、地球屋の案内と猫の事務所の案内を分けて読むことが大切です。特に、建物内部の観覧については、片方の説明がそのままもう片方に当てはまるとは限りません。
猫の事務所は、猫たちの空間を外からのぞいて楽しむ展示として捉えると、どのような見学になるのかを想像しやすいでしょう。
猫の事務所は、人間用の建物を猫サイズにしたような造り
木造平屋の小さな建物
公式サイトによると、猫の事務所は、猫サイズで建てられた木造平屋の建物です。さらに、基礎や木材を組む工程も、本物の建築物と同じように造られたと説明されています。
つまり、注目したいのは、キャラクターの姿だけではありません。小さな建物そのものにも、建築としての手間がかけられているのです。
小さな家というだけでもかわいらしいですが、造り方を知ると、外観を見る楽しみも増えそうです。屋根や壁、窓といった部分が一つの建物としてまとまり、その内側に猫たちの空間が収まっている。そんな視点で見てみたくなります。
ここからは展示の楽しみ方についての考察ですが、猫サイズという大きさには、人間が普段使っている建物とは違う距離感を生む面白さがあります。
自分が入るための部屋ではなく、別の誰かが暮らす部屋を眺める。そう思うと、バロンたちの生活を少しだけ見せてもらうような感覚で楽しめるのではないでしょうか。
中に入るより、のぞくことが楽しみになる
愛知県が公表した施設紹介では、猫の事務所について、室内をのぞいて楽しめる展示と説明しています。内部にはバロンとムタのほか、ミニチュアサイズの家具や小物が置かれています。
大きな建物なら、中に入り、順路に沿って部屋を巡る楽しみ方があります。一方、猫の事務所では、小さな空間の中へ視線を向けることが見学の中心になります。
まず建物の全体を見て、それから室内を見る。この順番なら、外側から想像した広さと、家具やキャラクターが収まったときの大きさを比べられそうです。
「自分が猫の大きさやったら、この部屋はどんなふうに見えるんやろ」。そんな想像が自然に浮かぶところも、猫サイズの展示ならではでしょう。
バロンとムタだけでなく、周りの家具や小物にも注目
猫の事務所では、家具や小物に囲まれてくつろぐ、バロンとムタの姿が紹介されています。
目当てのキャラクターを見つけると、まずそこに視線が向きますよね。そのうえで周りにも目を向けると、二人がどのような空間にいるのかまで楽しめます。
キャラクターだけが置かれている場合と、家具のある部屋の中にいる場合では、受ける印象が変わります。部屋があることで、その場で過ごす時間まで想像しやすくなるからです。
これは展示をどう受け取るかという考察ですが、猫の事務所の魅力は、バロンとムタに会えることに加えて、二人のいる場所まで眺められることにあるのではないでしょうか。
バロンを見つけたあとにムタへ、さらに二人の周囲へと視線を移していく。急いで全体を見るだけでなく、一つの小さな部屋として眺めると、展示の楽しみ方が広がりそうです。訪問前は「青春の丘」の案内とチケットを確認しよう
猫の事務所を見に行くなら、展示の場所だけでなく、訪問日に利用できるチケットや営業案内も確認しておきたいところです。
特に注意したいのが、愛・地球博記念公園に行くことと、ジブリパークの各エリアを観覧することを分けて考えること。「公園にあるから、そのまま全部見られるだろう」と判断せず、青春の丘を観覧できる条件を公式サイトで確かめておくと安心です。
チケットの種類、販売方法、営業日などは変更される可能性があります。訪問日を決める際は、ジブリパーク公式サイトから、最新のチケット情報と営業カレンダーを確認してください。
地球屋の入場条件と混同しない
青春の丘には複数の施設があるため、「エリアに入れるか」と「特定の建物の内部を観覧できるか」は、確認する項目が異なります。
猫の事務所は、外から室内をのぞいて楽しむ展示です。一方、地球屋についても見学したい場合は、その建物に関する案内を別に読む必要があります。
同じエリアにあるからといって、すべての施設を同じ方法で見学するわけではないんですよね。猫の事務所を見ることを第一の目的にして、ほかにどこまで観覧したいかを決めると、必要な情報を整理しやすくなります。
撮影や観覧は現地の表示を確認する
バロンとムタを見つけたら、写真に残したくなる人もいるでしょう。ただし、撮影できる範囲や観覧方法は、現地の表示とスタッフの案内に従ってください。
小さな室内をのぞく展示では、近くで見たい場所がほかの人と重なることも考えられます。ひと通り眺めたら場所を譲るなど、お互いに見られるように楽しみたいですね。
また、写真を撮ることに集中すると、肉眼では見えた小物や部屋の奥行きを見逃してしまうかもしれません。最初に自分の目で眺め、そのあとで記録するという順番もよさそうです。
映画の舞台のモデルと、作品世界を表現した施設は別
「『猫の恩返し』の場所に行きたい」と調べている人の中には、映画の舞台のモデルとなった街を探している人もいるかもしれません。
ここで紹介している猫の事務所は、映画に登場する建物を、ジブリパークの施設として形にしたものです。映画制作の際に参考にされた実在の建物、という意味で紹介されているわけではありません。
公式サイトも、『猫の恩返し』に登場する猫の事務所を猫サイズで建てた建物として案内しています。
「モデルになった場所を訪ねる旅」と、「映画の空間を形にした展示を見に行く旅」。どちらも作品を楽しむ方法ですが、現地で出会えるものは異なります。
猫の事務所で楽しめるのは、画面の中で見ていた建物やキャラクターを、立体的な空間として眺められることです。場所の由来を探るというより、物語の一角が目の前にある感覚を楽しむ展示、と考えると分かりやすいでしょう。
映画を見てから行く?まだ見ていなくても楽しめる?
展示の見方としては、どちらの順番にも楽しみがあります。
先に映画を見ておけば、バロンとムタがどのような存在なのかを知ったうえで、二人のいる部屋を眺められます。映画で気になった場所を、今度は自分の視線で確かめる楽しみ方です。
一方、作品をまだ見ていなくても、小さな木造の建物や室内の造りに興味を持つことはできます。展示をきっかけに、「この二人はどんな物語に登場するんだろう」と映画へ関心が向くかもしれません。
これは鑑賞の順番についての提案ですが、キャラクターとの再会を楽しみたいなら映画から、建物への好奇心を入り口にするなら展示から、という選び方もできそうです。
どちらが正解というものでもないんよな。映画を知っているから気づけることもあれば、何も知らずに小さな家を見つけたからこそ生まれる驚きもあると思います。
ただ、映画の物語全体と、猫の事務所という展示の範囲は分けて受け取りたいところです。この展示を見れば映画のすべてを体験できるということではなく、作品の中の一つの場所に、じっくり目を向けられるのが魅力なのでしょう。
まとめ|ジブリパークでバロンたちの小さな空間をのぞける
『猫の恩返し』に登場する猫の事務所は、ジブリパークの「青春の丘」にあります。猫サイズの木造平屋で、室内にはバロンとムタ、家具や小物が配置されています。
見どころは、キャラクターの姿と、その周囲に広がる小さな生活空間。建物の外観から室内へと目を向けると、猫たちに合わせた大きさや、部屋としてのまとまりを楽しめそうです。
猫の事務所は、人間が中を歩く施設ではなく、バロンたちの世界を外からそっとのぞいて楽しむ場所です。
訪問前には、青春の丘を観覧できるチケットと、当日の営業案内を公式サイトで確認してください。
映画の中では物語を追いながら見ていた場所を、現実では立ち止まって眺められる。バロンたちの部屋にどんなものがあるのか、自分なら何に目が留まるのか。そんな楽しみを持って訪ねると、小さな猫の事務所が印象に残る場所になるかもしれません。

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