『風の谷のナウシカ』を見ていて、「ナウシカの声は誰?」「アスベルやクシャナの声にも聞き覚えがある」と気になった人もいるのではないでしょうか。
映画の日本語版では、ナウシカを島本須美さん、アスベルを松田洋治さん、クシャナを榊原良子さんが演じています。
さらに、ユパ役は納谷悟朗さん、ミト役は永井一郎さん、クロトワ役は家弓家正さんです。主人公だけでなく、周囲の人物にも、それぞれ異なる声の存在感があります。
この記事では、1984年公開の映画『風の谷のナウシカ』の日本語版キャストを一覧で整理し、主要人物の役柄と声の表現を紹介します。結末の詳しいネタバレは避けているので、声優を確認したい人も読み進められます。
『風の谷のナウシカ』声優一覧
まずは、登場人物と担当声優の対応をまとめます。以下は、日本テレビ「金曜ロードショー」の公式作品ページに掲載されているキャストです。
| 登場人物 | 声優 |
|---|---|
| ナウシカ | 島本須美 |
| アスベル | 松田洋治 |
| クシャナ | 榊原良子 |
| ユパ | 納谷悟朗 |
| ミト | 永井一郎 |
| クロトワ | 家弓家正 |
| ジル | 辻村真人 |
| 大ババ | 京田尚子 |
| ラステル | 冨永みーな |
| ゴル | 宮内幸平 |
| ギックリ | 八奈見乗児 |
| ニガ | 矢田稔 |
出典:日本テレビ『風の谷のナウシカ』公式作品ページ「キャスト/スタッフ」
主要キャストの対応は、ディズニー公式『風の谷のナウシカ』作品ページでも確認できます。
なお、この一覧は映画の日本語版を対象にしています。海外の吹き替え版や、別の舞台作品の出演者とは区別してください。
ナウシカ役は島本須美|優しさと強さを持つ主人公
主人公ナウシカの声を担当するのは、島本須美さんです。
ナウシカは、風の谷に暮らす少女。人々が恐れる腐海や蟲に関心を持ち、相手を知ろうとする人物です。同時に、人間同士の争いに巻き込まれ、厳しい状況で行動を求められます。
この役の声を考えるときには、穏やかに語りかける場面と、切迫した状況で声を張る場面の違いに注目すると、人物像を捉えやすくなります。
ここからは演技の受け取り方についての考察ですが、ナウシカの声には、相手へ近づこうとする柔らかさと、必要なときに踏みとどまる強さの両方を感じ取れます。
優しい主人公という説明だけでは、ナウシカの行動は捉えきれません。怖い状況でも動き、相手に伝えようとする。そのときの息づかいや声の勢いも、人物の印象をつくっています。
「優しい」と「弱い」は同じではないんよな。ナウシカの声を聞くときも、柔らかな響きだけでなく、状況によってどう変わるかに目を向けると、彼女の強さが見えてきそうです。
アスベル役は松田洋治|ナウシカと出会うペジテの少年
アスベルの声を担当するのは、松田洋治さんです。
アスベルはペジテの少年で、ラステルの兄です。ナウシカとは異なる立場から物語に関わり、彼女との出会いを通して、腐海や人間の争いに向き合うことになります。
声の表現を考えるうえでは、戦いの中での切迫した言葉と、ナウシカと会話する場面の調子を比べると分かりやすいでしょう。
緊張した状況では、言葉を落ち着いて選ぶ余裕がありません。一方、相手の話を聞ける場面では、会話の間や声の出し方も変わります。アスベルを単に勇敢な少年として見るだけでなく、そのとき何に追われ、何を考えているのかを声から受け取れます。
ナウシカとアスベルは、最初から同じ事情を知っているわけではありません。だからこそ、二人が話す場面には、相手を知っていく過程があります。
声優の名前が分かった後は、二人のやり取りにも注目してみてください。台詞の内容だけでなく、問いかける調子や返事までの間にも、関係を考える手がかりがあります。
クシャナ役は榊原良子|軍を率いる人物の威圧感
クシャナの声を担当するのは、榊原良子さんです。
クシャナはトルメキア軍を率い、風の谷にやってくる人物です。ナウシカとは異なる考え方で、腐海や蟲の脅威に対処しようとします。
演技の受け取り方として注目したいのは、言葉の明瞭さや、相手に判断を迫るような語り口です。軍を率いる立場と、その場を支配する緊張感が、声からも伝わる役と考えられます。
ただ、強い声だからといって、人物の内面まですべて説明できるわけではありません。クシャナには、相手へ見せる態度と、その背景にある経験を分けて考える余地があります。
落ち着いた言い方でも、相手に圧力を与えることはある。クシャナの台詞は、声の大きさだけでなく、言い切る調子や間の取り方にも注目したくなります。
ナウシカとクシャナは、どちらも人々の前に立つ人物です。しかし、相手へどう語りかけるかは異なります。二人の声を比べると、それぞれの立場や、人との距離の取り方も考えやすくなるでしょう。
ユパ役は納谷悟朗|ナウシカを見守る落ち着いた声
ユパの声を担当するのは、納谷悟朗さんです。ディズニー公式のキャスト欄では、役名が「ユパ・ミラルダ」と表記されています。
ユパは旅を続けながら、腐海や世界の状況を探る人物です。ナウシカとも以前から親しく、彼女を見守る大人として物語に関わります。
演技の受け取り方として注目したいのは、落ち着いた語り口と、危険な状況での鋭い声の違いです。普段の会話には安心感があり、制止する場面では、その場の緊張を受け止める強さが感じられます。
ユパの頼もしさは、戦う力だけでなく、人の話を聞き、状況を判断する姿からも生まれています。声の落ち着きは、その人物像を支える要素として考えられるでしょう。
何でも大声で押し切るわけではないのに、言葉に重みがある。ユパの声には、そんな大人の存在感を読み取れます。
ミト役は永井一郎|風の谷の暮らしを感じさせる声
ミトの声を担当するのは、永井一郎さんです。
ミトは風の谷でナウシカを支える人物の一人です。ナウシカを気遣う場面や、危機に対応する場面を通して、谷の人々と彼女との距離の近さが伝わってきます。
ユパが旅先から風の谷を訪れる人物であるのに対し、ミトは谷の生活を内側から支える人物として捉えられます。そのため、ナウシカとのやり取りにも、身近な相手を心配するような調子を感じ取れます。
ここからは演技についての考察ですが、ミトの声は、壮大な世界の中に「ナウシカを大切に思う人がいる」という実感を与える役割も果たしているように思います。
戦争や腐海の問題だけを追うと、物語は大きな出来事の連続になります。そこにミトの声が入ることで、守ろうとしている人々の暮らしや関係も見えてくるのではないでしょうか。
クロトワ役は家弓家正|クシャナとの会話にも注目
クロトワの声を担当するのは、家弓家正さんです。クシャナとともに行動するトルメキア側の人物で、軍の場面に登場します。
声の表現を考えるなら、クシャナに向けて話すときと、自分の考えを口にするときの調子に注目すると、人物の印象を捉えやすくなります。
クシャナの言葉には指揮する側の強さがあります。一方、クロトワの語り口には、状況を見ながら立ち回ろうとする人物らしさを読み取れます。同じ陣営にいても、二人の声がつくる雰囲気は異なります。
ただし、声の響きだけから、クロトワの本心をすべて決めつけることはできません。表情や行動、台詞の前後を合わせて考える必要があります。
家弓家正さんの声を手がかりにすると、クロトワの言葉の含みや、クシャナとの距離感にも目を向けられます。命令を出す人と、それを受ける人の会話として聞いてみると、二人の関係が分かりやすくなるでしょう。
ジル・大ババ・ラステルの声優は誰?
父親ジル役は辻村真人
ナウシカの父親ジルを演じるのは、辻村真人さんです。ジルは風の谷の長で、病により床に伏しています。
ナウシカの家族であり、谷を率いる立場でもある人物です。登場する場面では、親子の会話と、風の谷の状況を知る人物としての言葉を合わせて捉えると、その役割が分かります。
大ババ役は京田尚子
大ババの声を担当するのは、京田尚子さんです。風の谷の年長者として、伝承や過去の出来事に関わる言葉を語ります。
大ババの台詞は、目の前の出来事を、長い歴史の中で考える手がかりになります。語りの調子にも注目すると、若いナウシカとは異なる時間を生きてきた人物として受け取れるでしょう。
ラステル役は冨永みーな
ラステルの声を担当するのは、冨永みーなさんです。ペジテの王女で、アスベルの妹にあたります。
物語の序盤に登場する人物ですが、ナウシカへ伝える言葉が、その後の展開につながります。詳しい場面の説明は避けますが、限られた会話の中に、切迫した状況と伝えなければならない思いがあります。
出典:日本テレビ『風の谷のナウシカ』公式作品ページ、ディズニー公式『風の谷のナウシカ』キャスト情報
声優が分かると、人物同士の違いも見えてくる
『風の谷のナウシカ』の声優を調べる楽しさは、名前を確認することだけではありません。誰が演じているか分かったうえで聞くと、人物ごとの話し方の違いにも気づきやすくなります。
例えば、ナウシカとクシャナは、ともに人々の前に立つ人物です。それでも、相手に理解を求める場面と、命令を伝える場面では、言葉の届け方が変わります。
ユパとミトも、どちらもナウシカを支える大人ですが、彼女との関わり方は同じではありません。声を聞き比べると、その関係の違いを考える入口になります。
「この声、知ってる」で終わらず、「この人物は、誰に向かってどう話しているんやろ」と聞いてみる。そうすると、台詞から受け取れる情報も少し増えるはずです。
なお、ここで紹介した声の印象は、演技の受け取り方についての考察です。声優本人が語った役作りや、監督の演技指導として紹介しているものではありません。
まとめ|ナウシカは島本須美、アスベルは松田洋治、クシャナは榊原良子
映画『風の谷のナウシカ』の日本語版では、ナウシカ役が島本須美さん、アスベル役が松田洋治さん、クシャナ役が榊原良子さんです。
ユパ役の納谷悟朗さん、ミト役の永井一郎さん、クロトワ役の家弓家正さんをはじめ、周囲の人物にも、それぞれ異なる声の存在感があります。
声優一覧で担当者を確認した後は、人物同士の会話にも注目してみてください。穏やかに話すとき、相手を止めるとき、切迫した思いを伝えるとき。その変化を聞くことで、ナウシカたちの関係や人物像を、声からも楽しめるのではないでしょうか。

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