『崖の上のポニョ』に登場するラーメンには、何がのっているのでしょうか。大きなハムは覚えていても、ほかの具材や作り方までは、意外とはっきり思い出せないかもしれません。
答えは、ハム・卵・ネギの3種類です。リサが宗介とポニョに用意する即席ラーメンで、特別に豪華な料理ではありません。それでも、嵐の夜に食べる温かい一杯として、物語の中で存在感があります。
家で雰囲気を再現するなら、まずはこの3つの具材をそろえるのが近道です。ただし、具が同じであることと、麺やスープまで映画と完全に同じであることは分けて考える必要があります。
この記事では、作中のラーメンの具材と食事場面を整理し、家庭で「ポニョ風ラーメン」を作るときの材料やコツを紹介します。
『崖の上のポニョ』のラーメンの具はハム・卵・ネギ
ラーメンの具材は、三鷹の森ジブリ美術館の公式オンラインショップでも確認できます。作中のどんぶりを紹介するページに、卵、ネギ、ポニョの好きなハムが挙げられています。
出典:三鷹の森ジブリ美術館オンラインショップ「ジブリ美術館オリジナル ポニョのラーメンドンブリ」
それぞれの具材を見ると、映画の一杯を家で再現するときに、どこを押さえればよいかも分かりやすくなります。
ハムは見た目の中心になる具材
まず目を引くのが、ラーメンの上にのった大きなハムです。チャーシューではなくハムというところが、この料理の特徴になっています。
日本テレビ「金曜ロードショー」の公式投稿では、ラーメンに2枚のハムがのっていることも紹介されています。見た目を近づけたいなら、小さく刻んで散らすより、丸い形を残したハムを2枚のせると雰囲気が出るでしょう。
出典:金曜ロードショー公式X「ラーメンの上にのっている2枚のハム」
家庭で作る場合、映画と同じメーカーや商品を探さなければいけないわけではありません。ここで確認できるのは、あくまでハムが使われているということ。商品の銘柄まで、作中の確定情報として決めつけないようにしたいところです。
卵とネギが一杯の見た目を整える
ハムと一緒にのっているのが、卵とネギです。家庭で見た目を近づけるなら、半分に切ったゆで卵と、刻んだ青ネギを用意すると取り入れやすくなります。
ハムのピンク色、卵の白と黄色、ネギの緑。材料の種類は少なくても、色がそろうことで、麺だけの状態とは違った一杯になります。
再現する際は、卵をスープに溶き入れるよりも、切ったゆで卵を上にのせたほうが、映画の盛り付けに近づけやすいでしょう。ネギも大量に加えるより、ほかの具材が見えるように添えると、全体の印象を整えられます。
ポニョのラーメンはチキンラーメンなの?
具材と並んで気になるのが、「あれはチキンラーメンなのか」という疑問です。
今回確認したジブリ美術館の公式紹介では、料理は「即席ラーメン」と説明されています。一方、そのページには、麺の商品名やスープの味までは記載されていません。
そのため、この記事では「映画のラーメンは特定の商品である」とは断定しません。家庭で使う麺の選択と、作品について確認できる情報は、分けておくのが正確です。
お湯を注いで作るタイプの即席麺を選べば、どんぶりで仕上げる雰囲気に近づけやすくなります。ただ、鍋で煮るタイプの袋麺でも、出来上がりをどんぶりに移し、ハム・ゆで卵・ネギをのせれば、ポニョ風の一杯として楽しめます。
大切なのは、使う商品の調理方法に従うことです。煮込みが必要な麺を、お湯を注いで待つだけの方法に変える必要はありません。映画の雰囲気は具材や器で取り入れ、麺はおいしく仕上がる方法で作るのがよいでしょう。
リサが作るラーメンは、嵐の夜の食事
このラーメンが登場するのは、ポニョと宗介がリサと家で過ごす、嵐の夜です。ジブリ美術館の公式紹介でも、2人が温かい即席ラーメンを一緒に食べる場面として取り上げられています。
ここからは場面の受け取り方ですが、この一杯のおいしそうな印象には、具材だけでなく、食べる状況も関わっていると考えられます。
外では嵐が続いている。その中で、家には温かい食べ物があり、一緒に食べる相手がいる。そうした組み合わせによって、身近な即席ラーメンが、ほっとできる食事に見えるのではないでしょうか。
即席麺だからといって、食事の場面まで簡素になるわけではないんよな。ハムや卵をのせるひと手間によって、「用意してもらった一杯」という感じが生まれます。
ただし、「リサはこういう気持ちで作った」「監督はこの意味を込めた」とまでは、本人の発言なしに断定できません。温かい食事を囲む姿から、安心や親しさを読み取れるという、場面への解釈です。
家で再現する場合も、材料を際限なく増やすより、まずはハム・卵・ネギをそろえ、出来たてを食べられるように準備する。そのくらいの身近さが、このラーメンには合っているのかもしれません。
ポニョ風ハム入りラーメンの材料と作り方
ここからは、家庭で作りやすい再現方法を紹介します。映画の公式レシピではなく、作中の具材と見た目を参考にした「ポニョ風ラーメン」です。分量は1人分の目安なので、使う麺や好みに合わせて調整してください。
用意する材料は身近なもので大丈夫
| 材料 | 1人分の目安 | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 即席ラーメン | 1食分 | 好みの味を選び、袋の表示どおりに調理する |
| 丸いスライスハム | 2枚 | 刻まず、丸い形を生かしてのせる |
| ゆで卵 | 1/2個 | 縦半分に切り、黄身の断面を見せる |
| 青ネギ | 適量 | 小口切りにして添える |
| 湯・水 | 商品に記載の量 | 麺の種類に合わせて計量する |
スープの味に迷う場合は、まず自分が普段食べやすいものを選んで構いません。ハムや卵をのせたときの見た目を楽しむなら、具材が見えやすい澄んだスープも選択肢になります。ただし、それが作中と同じ味という意味ではありません。
特別な材料を探すより、スーパーで手に入るハムと卵、ネギで作れるところが、この料理の取り入れやすさです。
具材を先に準備して、麺ができたらすぐ盛り付ける
- ゆで卵を用意し、殻をむいて縦半分に切ります。
- 青ネギを小口切りにし、ハムを2枚用意します。加熱が必要な商品は、表示に従って加熱してください。
- 即席ラーメンを、商品の表示に従って調理します。
- どんぶりに麺とスープを入れ、ハムを少し重ねてのせます。
- ゆで卵を断面が上になるように置き、空いたところへネギを添えれば完成です。
お湯を注いで作るタイプなら、商品の指定どおりに麺を戻してから具材をのせます。鍋で煮るタイプなら、鍋で調理してから盛り付けましょう。
再現のコツは、麺を作り始める前にトッピングを準備しておくことです。出来上がってから卵の殻をむいたり、ネギを切ったりすると、その間にも麺が伸びてしまいます。
見た目を整えるために時間をかけすぎず、温かいうちに食べられるようにする。そのほうが、食事としても楽しみやすいでしょう。
映画のラーメンらしく見せる盛り付けのコツ
ハムを隠さず、具材を分けて配置する
ポニョ風の見た目に近づけるなら、ハムを麺の中へ混ぜ込まず、表面に大きく見せるのがポイントです。2枚を完全に重ねるより、少しずらすと、それぞれの丸い形が分かります。
卵とネギも、ハムを覆わない位置に置くと、3種類の具材が見やすくなります。具を中央へ山盛りにするより、麺やスープが少し見える程度の余白を残すと、すっきりまとまるでしょう。
具材の数を増やすと豪華にはなりますが、映画の一杯の特徴は薄くなるかもしれません。最初は基本の3種類で作り、次から好みのアレンジを加えると違いも楽しめます。
器は家にあるどんぶりで楽しめる
映画に出てくる器の雰囲気も取り入れたいところですが、専用の器がなくても再現できます。麺とスープが無理なく入り、具材を並べられるどんぶりを選べば十分です。
ふた付きの器なら、ふたを開けて料理が現れる楽しさも加えられます。ただし、ふたをする時間は麺の調理方法に合わせてください。完成後に長く置くと、麺が伸びる原因になります。
器までぴったりそろえないと楽しめない、となったら少し大変なんよな。まずは家にあるどんぶりで作ってみるくらいの気軽さが、この料理には似合いそうです。
ポニョのラーメン再現で迷いやすいこと
ハムは厚切りにしたほうがいい?
厚みのあるハムを選べば存在感は出ますが、極端に厚くする必要はありません。食べやすさと、どんぶりにのせたときの大きさで選ぶとよいでしょう。
今回確認した公式紹介では、ハムの厚さや重量まで指定されていません。そのため、「何ミリに切るのが正解」とは言えません。丸いハムを2枚見せることを目安にすると、材料を選びやすくなります。
卵は半熟でないと再現にならない?
家庭で作る場合は、半熟でも固ゆででも、好みに合わせて構いません。見た目を近づけるうえでは、黄身と白身の断面が見えるように盛り付けることがポイントです。
半熟具合を厳密に合わせようとして麺を待たせるより、食べたい状態のゆで卵を先に用意しておくほうが、仕上げをスムーズに進められます。
ネギの代わりにほうれん草をのせてもいい?
家庭でのアレンジとして、ほうれん草を加えることはできます。ただし、完成した映画に登場する具材はネギです。作中の見た目を再現したい場合は、ネギを選びましょう。
なお、「金曜ロードショー」の公式投稿によると、当初は宮崎監督の好みから、ネギの代わりにほうれん草をのせる予定だったそうです。これは制作段階の案であり、実際の映画の具材とは区別する必要があります。
まとめ|ポニョのラーメンは3つの具材から再現できる
『崖の上のポニョ』のラーメンにのっているのは、ハム・卵・ネギです。家庭で作るなら、即席ラーメンに丸いハム2枚、半分に切ったゆで卵、刻んだ青ネギを添えると、作中の雰囲気に近づけられます。
麺の商品名やスープの味まで確定した再現ではありませんが、材料は身近なものばかり。具材を先に準備し、麺は商品の表示どおりに調理して、出来たてを盛り付けるのがコツです。
嵐の夜に、宗介とポニョが一緒に食べる温かいラーメン。その場面を思い浮かべながら作ると、普段の即席麺にも、いつもとは違う楽しみが加わるかもしれません。

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