『猫の恩返し』ナトリとは?ナトルとの違いと猫王に仕える役割

『猫の恩返し』に登場するナトリは、猫王に仕える第一秘書です。鼻眼鏡をかけた知的な猫で、名前のよく似たナトルとは別のキャラクター。猫王のそばで仕事をするナトリに対し、ハルを猫の国へ誘う場面で印象に残るのがナトルです。

名前が一文字違ううえに、どちらも猫王側の登場人物なので、「どっちがどっちやったかな」と整理したくなりますよね。ただ、二匹の役割を分けて考えると、見分けやすくなります。

この記事では、ナトリの立場と特徴を確認しながら、ナトルとの違い、猫王に仕える人物としての見方を整理します。人物設定と、そこから考えられる解釈は分けて紹介します。

『猫の恩返し』ナトリとは?猫王を支える第一秘書

猫王本人ではなく、王のそばで仕える側近

ナトリの立場を短く説明するなら、猫の国の王様に仕える、知識豊かな第一秘書です。

猫王は、ハルが助けたルーン王子の父親。王子を救ってもらったことをきっかけに、ハルへの恩返しが始まります。ナトリは、その猫王を支える側にいる人物です。

日本テレビ「金曜ロードショー」の公式キャラクター紹介では、ナトリは第一秘書とされ、猫の国の歴史にも詳しい人物として説明されています。単に王の後ろに立っているだけの猫ではなく、知識の面でも王を支える存在だと分かります。

出典:金曜ロードショー公式X・ナトリの紹介

ここで区別したいのは、王を支える能力と、王の判断そのものは別だということです。ナトリが知的な人物だからといって、猫王の考える恩返しまで、相手にとって適切になるわけではありません。

「きちんと仕事をする人がそばにいる」と「その組織が相手の気持ちを尊重する」は、必ずしも同じではない。この違いを意識すると、猫王の側近という立場にも、少し複雑さが見えてきます。

見分けるポイントは鼻眼鏡

ナトリを見分けるうえで、分かりやすい特徴が鼻眼鏡です。公式紹介でも、この眼鏡に触れられています。

まずは「鼻眼鏡をかけた第一秘書がナトリ」と覚えると、名前だけで覚えようとするより整理しやすいでしょう。

眼鏡と、歴史にも詳しいという設定を合わせると、ナトリには学者や実務家のような印象があります。これは人物像の受け取り方ですが、猫王の強い存在感に対して、知識や落ち着きで支える側近として捉えられます。

ただし、知的な外見だからといって、年齢や細かな経歴まで分かるわけではありません。作中や公式資料で示されていない過去を、設定として付け足す必要はないでしょう。

ナトリとナトルの違いは?名前より役割で整理すると分かりやすい

ナトリとナトルは、どちらも猫王に仕える秘書です。役職はナトリが第一秘書、ナトルが第二秘書。名前は似ていますが、同じ人物の別名ではありません。

比較する点ナトリナトル
立場猫王の第一秘書猫王の第二秘書
人物を整理する手がかり鼻眼鏡と、猫の国の歴史に関する知識ハルを猫の国へ誘う役回り
日本語版の声佐戸井けん太濱田マリ

役職と配役は、映画データベースのallcinema『猫の恩返し』作品情報でも確認できます。

ナトリは王を支える側、ナトルはハルを誘う側

二匹を覚えるときは、「王のそばのナトリ」「ハルを誘うナトル」という整理が役立ちます。

もちろん、これは映画全体の行動を厳密に分業する説明ではありません。それぞれの役回りを思い出すための目印です。

ナトルがハルを猫の国へ誘う場面は、金曜ロードショーの公式投稿でも紹介されています。ハルに向けて働きかける役割が、名前を思い出す手がかりになるでしょう。

出典:金曜ロードショー公式X・ナトルの登場場面

ここで面白いのは、同じ王に仕えていても、物語の中で担う働きが違うことです。ナトリを知的な側近として押さえると、ナトルの対外的な役回りも、混同せずに捉えやすくなります。

第一秘書と第二秘書だけで、能力の優劣までは決められない

「第一」と「第二」という呼び方から、二匹を単純に優秀・未熟で分けたくなるかもしれません。しかし、役職名だけで、仕事の能力や人物としての価値まで判断することはできません。

ナトリについて公式に確認できるのは、第一秘書であり、歴史に詳しく、わがままな猫王にも仕えているという人物像です。それを超えて「国の政治をすべて一人で動かしている」「ナトルの失敗をいつも処理している」と断定するのは避けたいところです。

役職を知ることは、人物理解の入口にはなります。ただ、肩書きだけで全部分かったことにはならへんのよな。ナトリも、猫王との関係に目を向けてこそ、その立場を考えられるキャラクターです。ナトリが猫王に仕える姿から分かること

わがままな王にも態度を変えずに仕える

ナトリについて、金曜ロードショーの公式紹介は、わがままで横柄な猫王にも嫌な顔をせずに仕える人物だと説明しています。

この説明から押さえられるのは、相手の気分に合わせて自分まで取り乱すのではなく、秘書としての態度を保つ人物だということです。猫王に振り回される立場であっても、仕事上の役割を果たそうとする姿が、ナトリの特徴といえるでしょう。

ただし、表に不満を出さないことと、心の中で何も感じていないことは別です。「猫王の命令にすべて賛成している」「仕えることに一切迷いがない」とまでは、決めつけられません。

落ち着いて対応する人物ほど、本音が見えにくいこともあります。ナトリについても、表情や態度から受ける印象と、その内面についての想像は分けて考えたいところです。

出典:金曜ロードショー公式X・猫王に仕えるナトリの紹介

歴史に詳しいことが、側近としての人物像につながる

もう一つ注目したいのが、ナトリは猫の国の歴史にも通じているという設定です。

秘書という肩書きだけなら、連絡や身の回りの世話をする姿を想像するかもしれません。しかし、ナトリには、その国の過去を知っているという特徴もあります。

ここからは解釈ですが、ナトリは目の前の用事をこなすだけでなく、猫の国について蓄えた知識を持つ側近として捉えられます。鼻眼鏡という外見上の特徴にも、知的な人物像とのつながりを感じられるでしょう。

一方で、「歴史に詳しいから政治もすべて任されている」と話を広げることはできません。分かっている範囲だけでも、猫王のそばには、王とは異なる持ち味を持つ人物が置かれていることは伝わってきます。

ナトリは悪者?猫王側の人物という立場を考える

ナトリは猫王に仕えているため、ハルを助けるバロンたちとは立場が異なります。ただ、それだけで「猫王と同じ欲望を持った悪者」とまとめると、人物の違いが見えにくくなります。

日本テレビの公式作品紹介では、ハルが助けた猫がルーン王子だったことから、父である猫王の恩返しが始まると説明されています。この出来事の中心にいる王と、その王に仕える秘書は、まず区別して捉える必要があります。

出典:日本テレビ・『猫の恩返し』作品紹介

もちろん、命令を出す本人ではないからといって、仕える側の行動が無関係になるわけでもありません。王の意向を実行する立場には、その判断を周囲へ伝え、現実のものにする働きがあります。

ここに、ナトリを考えるうえでの難しさがあります。上の人に誠実に仕えることと、その判断によって影響を受ける相手に誠実であることは、いつも一致するとは限りません。

これはナトリ自身の心情が公式に説明されている、という意味ではありません。猫王に仕える人物という設定から考えられる、一つの読み方です。

頼まれたことをきちんと進めるのも仕事。でも、その進め方で困る相手がいたら、どこまで立ち止まるべきなんやろ。ナトリの立場には、そんな問いを重ねることもできます。

だからといって、この作品をそのまま会社や社会の寓話だと断定する必要はないでしょう。猫の国の不思議な冒険の中に、人に仕えることの複雑さも見いだせる。そのくらいの距離で考えると、脇役にも目を向けやすくなります。

ナトリの声を担当するのは佐戸井けん太

日本語版でナトリを演じているのは、佐戸井けん太さんです。ナトル役は濱田マリさんで、声の担当も別です。

スタジオジブリの公式作品ページには、お二人が声の出演者として掲載されています。役名との対応は、前半で紹介した映画データベースでも確認できます。

出典:スタジオジブリ公式・『猫の恩返し』作品情報

名前が似た二匹を整理したいときは、姿や役職に加えて声も手がかりになります。「ナトリという名前」だけを覚えようとするより、鼻眼鏡、第一秘書、佐戸井けん太さんの声をひとまとまりで捉えると、人物像が結びつきやすいでしょう。

まとめ|ナトリは知識と落ち着きで猫王に仕える第一秘書

『猫の恩返し』のナトリは、鼻眼鏡が特徴の、猫王に仕える第一秘書です。猫の国の歴史に詳しく、わがままな王にも態度を崩さず仕える人物として紹介されています。

名前の似たナトルは第二秘書で、ハルを猫の国へ誘う役回り。「王のそばのナトリ」「ハルを誘うナトル」と整理すると、二匹の違いをつかみやすくなります。

ナトリの興味深さは、知的で落ち着いた人物が、わがままな王に仕えているという組み合わせにもあります。有能であること、忠実であること、相手のためになること。その三つは同じなのか。そんな視点を持つと、猫王の隣にいるナトリも、気になる存在になってくるのではないでしょうか。

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