AIでLINEスタンプを作っていると、「同じキャラクターで絵文字や着せかえも作れるんちゃう?」と思うことがあります。私もスタンプ制作から始めて、絵文字、着せかえへと制作の幅を広げてきました。
先に答えると、文字なし・顔中心の絵文字は、セリフ付きスタンプとは違う組み立て方ができる一方、着せかえは画面全体の見やすさまで考える必要があります。同じAI画像を使う制作でも、確認するところは結構違いました。
そして、画像ができたら終わりではありません。背景透過、切り分け、登録用のタイトル、画像の見え方。制作を続けていると、こうした仕上げや登録の作業も大きな部分を占めます。
この記事では、私が実際に取り組んだAIを使ったLINE絵文字・着せかえ制作について、スタンプとの違い、作業時間の考え方、登録で困ったことを紹介します。公式の仕様と私の制作方法は分けて説明します。
※この記事では、主に静止画のスタンプ・絵文字と着せかえを扱います。公式仕様の確認日は2026年10月6日です。
AIでスタンプ・絵文字・着せかえを制作している私の実績
私はAIを使って、LINEスタンプだけでなく、絵文字や着せかえの制作・登録にも取り組んでいます。キャラクターの案を考え、画像を作り、登録に使える形へ整えていく作業です。
作業記録では、2026年9月30日にスタンプ30セット、絵文字30セット、着せかえ10件。翌10月1日には、スタンプ30セット、絵文字30セット、着せかえ30件の申請作業に取り組みました。
ただし、この数字は、その日の申請作業の実績です。すべてを当日ゼロから制作したことや、すべてが審査に通って販売されたことを意味するものではありません。用意していた画像を使う場合もあるので、件数だけで制作速度を比較することはできません。
また、作った数がそのまま売上になるわけでもありません。10月1日はこれだけ作業しても、記録したその日の売上は0円でした。
ここは、これから始める人にも伝えておきたいところです。「AIを使えばたくさん作れる」と「たくさん売れる」は、別に考える必要があります。作業が進むとうれしいけど、売れるかどうかはまた次の課題なんよな。
スタンプ・絵文字・着せかえは何が違う?
私の制作方法で整理すると、スタンプは「キャラクターとセリフ」、絵文字は「小さくても伝わる表情」、着せかえは「キャラクターと画面の雰囲気」が中心になります。
| 種類 | 私が制作で重視していること | 確認するポイント |
|---|---|---|
| スタンプ | セリフと表情・ポーズの組み合わせ | 文字の読みやすさ、欠け、隣の画像との重なり |
| 絵文字 | 文字なし・顔中心で感情を伝えること | 小さく表示したときの見え方、表情の違い |
| 着せかえ | キャラクター、背景、色の統一感 | アイコンの見やすさ、トーク画面とのバランス |
これは、私が選んでいる作り方の比較です。すべてのスタンプにセリフが必要なわけでも、すべての絵文字が顔だけでなければいけないわけでもありません。
同じキャラクターでも、使われる大きさや場所が変われば、必要なデザインも変わります。スタンプ用の絵をそのまま小さくしただけでは、絵文字として表情が伝わりにくくなることも考えられます。
LINE絵文字は文字なしで作れるが、表情の違いが重要
私が制作している絵文字は、文字なし・顔中心の40個セットが基本です。スタンプのように「おはよう」「ありがとう」といったセリフを入れる方法とは違い、表情やポーズ、記号で気持ちを伝える構成にしています。
この方法では、セリフの文字を画像内に入れる工程を省けます。ただし、その分だけ見た人が表情の違いをすぐ分かるかが重要になります。
笑顔、怒り顔、泣き顔を並べても、縮小したときに全部似て見えたら使い分けにくい。40個そろえることだけに気を取られず、実際に選ぶ場面を考える必要があります。
LINE Creators Marketの公式ガイドラインでは、通常の絵文字は8~40個、画像サイズは横180px×縦180pxです。PNG形式で背景を透過することが指定されています。また、表情の違いがはっきり分かるシンプルなものや、太く濃いアウトラインが推奨されています。
出典:LINE Creators Market「絵文字の制作ガイドライン」
つまり、私が40個で制作しているのは、自分の制作方針です。公式に「必ず40個必要」と決まっているわけではありません。
また、切り分け用の一覧画像では、それぞれを独立させるために余白が必要になります。一方、登録する個別の絵文字については、公式が画像サイズいっぱいにイラストを配置することを推奨しています。
一覧で切りやすくする余白と、完成した絵文字の余白は、別に考える必要があります。一覧画像の余白をそのまま残して縮小すると、顔が小さくなりすぎる可能性があるからです。
文字がないから確認もいらん、というわけではないんよな。文字の代わりに、顔そのものがちゃんと伝わるかを見る作業になります。
LINE着せかえはキャラ画像だけでは完成しない
着せかえ制作では、私は完成イメージと、4列×2段に並べた8種類のキャラクター素材を用意する方法を使っています。キャラクターの世界観を考え、必要な素材へ展開するための準備です。
ただし、8種類のキャラクター素材を作れば、そのまま着せかえを登録できるという意味ではありません。登録用には、指定された各パーツの画像が必要になります。
確認時点の公式ガイドラインでは、メイン画像、メニューボタン画像、メニュー背景画像、パスコード画像、プロフィール画像、トークルーム背景画像を合わせて60個の画像が案内されています。対応するOSなどによって仕様を確認する必要があり、公式も詳細ガイドラインの確認を求めています。
出典:LINE Creators Market「着せかえの制作ガイドライン」
スタンプや絵文字は、それぞれの画像が会話の中で使われます。着せかえは、背景やボタンなどが一緒に表示されるため、個々の絵だけでなく、組み合わせた状態を見る必要があります。
私はトーク画面の中央をシンプルにする方針で制作しています。キャラクターを見せたい気持ちはありますが、会話を読む場所でもあるので、飾りを増やすことだけが正解ではないと考えています。
公式にも、アイコンが背景と同化するなど視認性の悪いものや、アイコンに統一感がないものはNG例として挙げられています。かわいい絵を作ることに加えて、「毎日この画面で使いやすいか」を考えるのが、着せかえ制作のポイントです。
作業時間は「画像生成」と「登録まで」を分けて考える
AIを使った制作で気になるのが、「結局、1セットを作るのに何分かかるのか」というところです。ただ、現時点では絵文字と着せかえの制作時間を、同じ条件で計測した記録はありません。そのため、どちらが何分早いとは言えません。
スタンプ制作では、以前に約3時間で30件のアップロードと、30セット分のストックを用意した作業記録があります。ただし、これは複数の工程をまとめた実績です。1セットを最初から最後まで作る時間や、絵文字・着せかえの所要時間に、そのまま置き換えることはできません。
制作時間を比べるなら、画像が出るまでの時間だけでなく、修正して登録できる状態になるまでを見る必要があります。
私の作業を整理すると、大きく次の工程に分かれます。
- キャラクターやテーマを考える
- AIで画像を作る
- 表情、文字、背景、配置を確認して修正する
- 画像を切り分け、必要なサイズやファイル構成に整える
- タイトル・説明文を用意し、登録画面で確認する
絵文字は文字なしで作っているため、画像内のセリフを整える工程はありません。一方、着せかえは複数のパーツを組み合わせた画面を確認します。工程の違いはありますが、それだけで「絵文字なら必ず短時間で完成する」とは決められません。
画像生成が一度でうまくいくか、修正が必要かでも変わります。AIが絵を出してくれる時間と、自分が確認する時間。ここを分けて考えると、どこで作業が止まっているのかも分かりやすくなります。
登録で困ったのは、文字数とタイトルの重複
絵文字の登録で実際に困ったことの一つが、英語タイトルの重複でした。文字数は上限内でも、登録画面に「既に存在するタイトルのため利用できません」と表示されたことがあります。
このときに分かったのは、文字数に収まっていることと、そのタイトルで登録できることは別だということです。
キャラクターの特徴を分かりやすく入れると、似たタイトルになりやすい面があります。私の場合も、アザラシの髪型や服装を表した英語タイトルで、変更が必要になりました。
重複を避けるために言葉を足すと、今度は文字数を超えることがあります。長くすればええわけでもない。この短い枠の中で、特徴が伝わる名前を考える必要があるんよな。
公式ガイドラインでは、絵文字・着せかえともにタイトルは40文字以内、説明文は160文字以内で、全角文字は2文字として数えます。全角だけなら、タイトルは20文字、説明文は80文字が上限になります。
出典:LINE Creators Market「絵文字の制作ガイドライン」/LINE Creators Market「着せかえの制作ガイドライン」
私は登録文をAIに頼むときにも、英語と日本語の上限をそれぞれ指定しています。それでも、これまで文字数を超えて修正したことがあるため、最後は登録画面のカウントを確認するようにしています。
「かわいく紹介して」と頼むだけでは、登録欄に収まるとは限りません。タイトルには特徴を絞り、説明文にはどんなキャラクターなのか、どう使えるのかを短くまとめる。その役割を分けると、内容も整理しやすくなります。
背景透過の失敗は、絵文字制作にも生かせる
スタンプ制作では、背景が画像に焼き込まれていて、透過になっていない問題を経験しました。絵文字も公式に背景透過が指定されているため、同じ確認が必要です。
PNG形式で保存されていることだけでは、背景が透過されているとは判断できません。白い背景が残ったPNG画像もあるので、形式と透過の状態は分けて確認します。
また、背景を消すことと、キャラクターに必要な白い部分を消すことは違います。白いアザラシなどでは、体の白さを残したまま周囲の背景を透過する必要があります。
絵文字では、透過の確認に加えて、縮小したときの輪郭や表情も見たいところです。大きな一覧では分かる涙や口元が、小さくすると見えにくくなる可能性があります。
私がスタンプ制作で繰り返し指定してきた「各画像を独立させる」「隣と重ならない」「欠けを防ぐ」という条件も、切り分け用の絵文字一覧を作るときに役立ちます。ただし、仕上げでは絵文字の表示サイズに合わせて調整します。
着せかえについては、画像ごとの仕様に従う必要があります。背景として使う画像もあるため、スタンプや絵文字と同じ感覚で、すべての背景を消せばよいわけではありません。
これから始めるなら、何を作りたいかで選ぶ
スタンプ、絵文字、着せかえのどれから始めるかは、「何を表現したいか」で考えると選びやすいと思います。
キャラクターにセリフを言わせたいならスタンプ。笑顔や驚き、泣き顔などをシンプルに並べたいなら絵文字。キャラクターの暮らす場所や色の雰囲気まで表現したいなら着せかえ、という選び方です。
私が制作してきた着せかえには、喫茶店のアザラシや、森の図書室のフクロウなどがあります。こうしたテーマは、キャラクターだけでなく周囲の雰囲気も考えられるところが、制作の広がりになります。
一方で、最初から全部に取り組むと、画像の確認方法や登録用ファイルの違いも覚えることになります。まず一つを登録できる状態まで仕上げ、その工程を理解してから広げる方法も考えられます。
私自身、作業を続けていて疲れたと感じる日もありました。自分で選べる作業でも、件数を追いかけると負担は増えます。自由にやりたいことを始めたのに、今度は自分で決めた数字に追われる。それは気をつけたいところやと思います。
まとめ|AI制作でも、最後に必要なのは使う場面の確認
AIを使ったLINE絵文字・着せかえ制作は、スタンプ制作で覚えたことを生かしながら広げられる取り組みでした。ただし、それぞれに確認するポイントがあります。
文字なしの絵文字では、小さくても表情が伝わるか。着せかえでは、アイコンや背景を組み合わせても画面が見やすいか。そして登録では、画像だけでなくタイトルの文字数や重複にも注意が必要でした。
AIで画像を作れることと、LINEで使いやすい商品に仕上がることの間には、確認と調整の作業があります。
作業時間についても、生成の速さだけで判断せず、修正・画像の準備・登録まで含めて考えるのが大切です。私の記録では、絵文字と着せかえのどちらが何分早いかまでは比較できませんが、必要な工程の違いは見えてきました。
作った数と売上は別。それでも、自分が考えたキャラクターを、会話や画面の中で使える形にしていく経験は積み重なります。これからも件数だけでなく、「自分ならこれを使いたいか」を確認しながら制作を続けたいと思います。

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