『天空の城ラピュタ』で、パズーとシータが食べる目玉焼きののったパン。材料はシンプルなのに、あの場面を見ると食べたくなる組み合わせです。
ラピュタパンは、焼いた食パンに、フライパンで作った目玉焼きをのせれば家庭でも再現できます。卵とパンを別々に焼く方法なら、パンの焼き加減と卵の火の通りを調整しやすくなります。
この記事では、映画の見た目を参考にした基本の作り方と、おいしく仕上げるコツを紹介します。ここで紹介する分量や調理手順は、家庭向けの再現レシピです。映画の中の調理法や、公式料理本のレシピをそのまま再現したものではありません。
ラピュタパンとは?パズーとシータが食べる目玉焼きパン
ラピュタパンとして親しまれているのは、『天空の城ラピュタ』に登場する、パンに目玉焼きをのせた食べ物です。
三鷹の森ジブリ美術館の企画展示「食べるを描く。」の公式紹介でも、パズーとシータが一緒に目玉焼きトーストを食べる場面が取り上げられています。また、公式ショップの書籍『スタジオジブリ 食べものがいっぱい』の紹介では、二人が分け合うパンと目玉焼きとして紹介されています。
再現するときのポイントは、パンの上に白身と黄身が見える、シンプルな形にすること。最初は具材を増やさず、パンと卵を中心に作ると、映画の食べ物らしい見た目に近づけやすくなります。
ただし、パンの厚さ、調味料の量、卵の焼き時間などは、場面から正確には分かりません。見た目を参考にしつつ、食べやすさや好みに合わせて調整していきましょう。
ラピュタパンの材料|1人分で用意するもの
基本の材料は、食パンと卵です。以下は、家庭で一人分を作るための分量です。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 食パン | 1枚(6枚切りを目安に、好みの厚さで) |
| 卵 | 1個 |
| サラダ油 | 小さじ1程度 |
| 塩 | 少々 |
| こしょう | 好みで少々 |
| バター | 好みで少量 |
バターは、焼いたパンに塗るための追加材料です。映画と同じ味付けだと確認できるものではありませんが、家庭で食べる際には風味を足せます。まずはパンと目玉焼きだけで作り、物足りなければ加える方法でも大丈夫です。
道具は、トースター、フライパン、フライ返しがあれば作れます。卵を先に小さな器へ割り入れておくと、殻を確認でき、フライパンへ静かに流し入れやすくなります。
ラピュタパンの作り方|パンと目玉焼きを別々に焼く
① 食パンをこんがり焼く
食パンをトースターに入れ、表面に軽く焼き色がつくまで焼きます。焼き時間は機種やパンの厚さによって変わるため、普段のトーストと同じように様子を見てください。
目玉焼きと一緒にかじりやすくするなら、パン全体を硬く焼きすぎないことがポイントです。表面は香ばしく、中には少し柔らかさが残る程度を目指します。
バターを使う場合は、焼き上がったパンが温かいうちに薄く塗っておきます。
② フライパンを温め、卵を入れる
フライパンにサラダ油を入れ、中火で軽く温めます。油を広げたら、器に割り入れておいた卵を低い位置から静かに流し入れ、弱火にします。
高いところから勢いよく入れると、白身が広がったり、黄身が崩れたりしやすくなります。丸い黄身を残したいので、ここはゆっくり入れましょう。
小さめのフライパンを使うと、白身が大きく広がりすぎるのを抑えやすくなります。多少形が不ぞろいでも、パンにのる大きさなら十分です。
③ 弱火で白身を固める
弱火で加熱し、白身全体が白く固まるまで焼きます。透明な白身が残っている場合は、もう少し加熱してください。
黄身の黄色を見せたい場合は、ふたをせずにじっくり焼くと見た目を整えやすくなります。ただし、黄身をしっかり固めたい場合は、見た目より火の通りを優先し、ふたをして追加で加熱します。
卵の焼き加減は、映画の雰囲気よりも、食べる人に合った状態を優先してください。黄身を固めても、パンに目玉焼きをのせる形は再現できます。
④ パンにのせて、塩で味を整える
目玉焼きの下へフライ返しを差し込み、黄身を崩さないように食パンへ移します。塩を少々振り、好みでこしょうを加えれば完成です。
塩は一度に多くかけず、少量から調整します。目玉焼きの白身にも軽く味がつくと、パンと一緒に食べたときに味がまとまりやすくなります。
基本の手順は「パンを焼く→目玉焼きを作る→のせる」の三つです。食パンの上へ生卵を直接割って焼く方法とは違い、それぞれの仕上がりを確かめながら作れます。
映画らしく仕上げるなら、具材より焼き色と形を意識する
映画の雰囲気に近づけたい場合は、チーズやソースを重ねる前に、パンの焼き色と目玉焼きの形を整えてみてください。
白い白身の中に黄色い黄身があり、その下に香ばしそうなパンが見える。その組み合わせが、ラピュタパンらしい見た目を作ります。
材料が少ないぶん、ごまかしがきかないようにも思えるけど、難しい盛り付けはいらんのよな。卵を崩さずのせるだけで、あの場面を思い出せる形になります。
次は、黄身が流れて食べにくいときの調整や、パンを焦がさず仕上げるコツ、家庭向けのアレンジを紹介します。
ラピュタパンを食べやすく作るコツ
黄身が流れるのが気になるなら、少し固めに焼く
とろりとした黄身は魅力的ですが、パンを手で持って食べると、かじったところから流れることがあります。食べやすさを優先するなら、黄身まで少し固めに焼く方法がおすすめです。
白身が固まった後も弱火で加熱を続け、必要に応じてふたをします。黄身の表面が白っぽくなることはありますが、黄色をきれいに見せることより、好みの焼き加減を優先しましょう。
半熟で仕上げたい場合は、皿にのせてナイフとフォークで食べると、流れた黄身をパンにつけながら楽しめます。
手でかじるなら固め、黄身をパンに絡めるなら皿で食べる。食べ方を先に決めておくと、卵の焼き加減も選びやすくなります。
パンを焼きすぎないよう、卵の仕上がりに合わせる
パンだけ先に焼き終わると、目玉焼きを作っている間に冷めてしまいます。慣れてきたら、卵をフライパンへ入れた後にトースターを動かし、仕上がりを近づけてみてください。
ただし、同時進行で焦がしそうなら、一つずつ作れば十分です。焼けたパンを何度もトースターへ戻すより、目玉焼きをのせて早めに食べるほうが、硬くなりすぎるのを防ぎやすくなります。
パンの厚さによっても食べ心地は変わります。厚めなら中の柔らかさを残しやすく、薄めなら軽くかじりやすい仕上がりになります。映画と同じ厚さを決めつけず、普段食べやすいものを使いましょう。
目玉焼きがはがれないときは、無理に持ち上げない
白身がフライパンへ張りついた状態で引っ張ると、目玉焼きが破れやすくなります。油を薄く全体へ広げ、白身が固まってから、縁を少しずつはがしてください。
フライ返しは黄身の真下だけでなく、白身を広く支えるように差し込みます。移すときにパンを近くへ置いておけば、持ち上げている距離も短くできます。
黄身が少し崩れても、味まで失敗するわけではありません。写真のような形にこだわりすぎず、焼きたてを食べることも大切にしたいところです。
トースターだけでラピュタパンは作れる?
食パンへ生卵を直接のせ、トースターで焼く作り方もあります。ただし、パンの焼き上がりと、卵に火が通るタイミングを合わせる必要があります。
白身が固まる前にパンの縁が焦げたり、卵がパンから流れ落ちたりすることがあるため、最初の再現には、前半で紹介した別々に焼く方法が扱いやすいでしょう。
トースターで調理する場合は、使用機種の説明書で対応する調理方法や容器を確認してください。生卵をのせたパンを、そのまま焼き網へ置くと、こぼれた卵が庫内を汚す原因になります。
また、表面に焼き色がついたことだけでは、卵の火の通りは判断できません。パンがおいしそうに焼けていても、白身に透明な部分が残っていないか確認が必要です。
「一度に焼けば簡単」と思うけど、パンと卵では仕上がる速さが違うんよな。道具を一つ減らすことより、好みの焼き加減にできる方法を選ぶほうが、作りやすい場合もあります。
味を変えたいときのラピュタパンアレンジ
基本のパンと目玉焼きを作れたら、次は好みに合わせて少し味を変えてみてもよいでしょう。以下は、映画の具材や味付けとして確認できるものではなく、家庭向けのアレンジです。
チーズを加えて、味に厚みを出す
食パンにスライスチーズをのせてトーストし、その上へ目玉焼きを置きます。チーズの塩気が加わるので、仕上げの塩は控えめにして、食べながら調整してください。
卵の白身と黄身を見せたい場合は、チーズを下に敷くと、目玉焼きパンの見た目を残せます。
しょうゆを少量かけて、香りを足す
目玉焼きにしょうゆを数滴かけると、塩だけの味付けとは違った風味になります。かけすぎるとパンが湿りやすくなるため、少量から試しましょう。
しょうゆを使う場合も、塩を重ねすぎないことがポイントです。先に味を決めておくと、調味料を足しすぎずに済みます。
ハムを挟んで、朝食としての食べ応えを足す
そのまま食べられるハムをパンと目玉焼きの間へ入れると、食べ応えを増やせます。ハム自体に塩気があるため、卵の味付けは軽めで十分です。
具材を重ねすぎると手で持ちにくくなります。映画らしい簡素な見た目を楽しむ日と、朝食として好みに寄せる日で、作り分けてもよいでしょう。
ラピュタパンが魅力的なのは、分け合う場面だからかもしれない
ラピュタパンは、特別な食材を使った豪華な料理ではありません。それでも印象に残る理由には、パズーとシータが一緒に食べる場面が関わっていると考えられます。
ジブリ美術館公式ショップの書籍紹介でも、二人が分け合うパンと目玉焼きとして取り上げられています。食べ物そのものに加えて、誰と、どんな状況で食べるかが記憶に残る場面なのでしょう。
ここからは考察ですが、冒険の途中で食べる姿には、緊張が続く中でも人はお腹がすき、食事を必要とするという実感があります。パンを分ける行動も、二人の距離が近づいていく様子として受け取れます。
再現料理でも、映画と完全に同じ味を当てる必要はありません。パンに目玉焼きをのせるだけで、あの場面を思い出せる。それも、この料理を作る楽しみの一つやと思います。
まとめ:ラピュタパンは、別々に焼いてのせると作りやすい
ラピュタパンの基本は、食パンを焼き、フライパンで作った目玉焼きをのせることです。パンと卵を別々に調理すると、それぞれの焼き加減を確認しやすくなります。
映画らしい見た目を目指すなら、まずは具材を増やさず、パンと目玉焼きで作ってみましょう。手で食べたい場合は黄身を固めに、半熟を楽しむ場合は皿にのせると食べやすくなります。
塩やバター、チーズなどの味付けは家庭向けの調整です。映画の描写とアレンジを分けながら、自分の好きな目玉焼きパンに仕上げてみてください。

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